歴史の好きな友人を乗せて

京都周辺を車でドライブしてました。


ドライブは特に目的地もなく、

深夜の京都を適当に走ってただけでしたが、

淀とか長岡京とか通りかかるだけで、

友人はマニアックな解説をいっぱいしてくれました。


「ガラシャ通りってのはな、昔細川ガラシャが(略)」


「へー、○やんはマニアやのう」


こんな感じで暫く走ってたんですが、

街中を走るのも飽きたので、

気分転換に嵐山(猿の出る有名な観光地です)周辺を

走ることにしました。


ガソリンスタンドでガソリンを補給し、

再度レッツゴー。


嵐山を適当に走っていても、

友人の歴史トークは収まらず、

僕もそれに聞き入っていました。


その内、どんどん車は

人通りの無い林道へ入っていきました。

(山というより林道かな)


林道を走っていると、

嵐山は街頭が多かったのに、

街頭がどんどん少なくなってきました。


さすがに、こういう所に歴史ネタはなかったようで、

友人のトークも少なくなってきて、

車内は外と同じくドンヨリした雰囲気になってきました。


しばらく進むと、目の前にトンネルがあり、

赤信号だったので停車しました。


車一台しか通れない幅の狭いトンネルで、

そのため信号は対向車線と交互に変わるものでした。


僕「なんか見た事のあるトンネルやなー」


停車中よく見てみると

トンネルのすぐ傍には、

ズラーっと無数の地蔵が並んでいました。


僕はそれを見て、

これは有名な清○トンネルだと

一発でわかりました。


実は僕、心霊スポットというものが好きでして、

インターネットで調べて能勢の首切り場や

廃墟病院などいろいろ行きました。


しかし清○トンネルは

まだ行った事がありませんでした。


僕「まさか、清○トンネルってこんな所にあったんや。

もっと山の中やと思ってたわ」


○やん「え?なんの事?」


僕「いや、ここ有名な心霊スポットやねん。

ボンネットに人が落ちてくるとかあんねんて」


○やん「え!?まさか狙って来たんちゃうやろな?」


僕「ちゃうわ!ほんまに偶然やって。。

で、どうする?引き返す?」


僕は友人が心霊とかそういう類が嫌いかもと思い、

引き返す事を提案しました。


○やん「どうしよっか、行くか?」


僕「ほんまにええのん?」


そういうやりとりをしてる間に、

後ろから車が来たので引き返す事ができなくなり、

トンネルを走る事になりました。


僕「後ろに車もおるし、俺らだけやったら怖いけど、

まあこれでお前も余裕やろ」


○やん「ほんまやな、あ、信号変わったで」


トンネルの中は赤い光でいっぱいで、

グネグネと道が曲がっていました。


僕「ほら、出んで、ほら、

ボンネットに落っこちてくんぞ!」


○やん「出たら泣くわ、やめろ」


結局何も出ないままトンネルを通り過ぎた。


僕「ここもか。俺心霊スポットいっぱい行ったけど、

幽霊なんて一回も見た事ないねん。

ここもやっぱ何もなかった。しょうもな。」


○やん「まあまあ、おたくもそんなん行きなさんな。

その内憑かれるで」


僕らは林道を抜けて、また街中を走っていた。


街頭も増えてきて、車も増えてきたので、

また後続車が来てないか

バックミラーに注意しないといけない。


僕「後ろの車ライトまぶしいわー!

バックミラーに反射して迷惑や・・・ん?なにこれ」


バックミラーで車の後ろのガラス(すいません、名前がわかりません)に、

何かベッタリとついてる


僕「なんや、これ?え?なんなん、足跡?」


車の後部ガラスに、

五つほど足跡がついていました。


靴じゃなくて生足の。


僕の見間違いかもしれないと思い、

黙ってバックミラーを友人に向けて

見て見ろといいました。


が、友人も


○やん「え?あしあと?足跡ちゃうのん、これ?足跡や」


僕らは車から降り確認しましたが、

やはりそれは足跡でした。


僕らは誰かしょうもないイタズラしたんかなと話していましたが、

その内友人の顔面がみるみる蒼白に。


○やん「これ、どこでついたんや?

どう見ても足跡やで?

俺ら、ガソリン補給した時、

ガソスタの兄ちゃん、窓全部拭いてくれてたで。

俺らそこからどこも寄らずにトンネル行ったやん。

なんで足跡ついてんの?」


○やん「出てたんちゃうの?

俺ら、見えてなかっただけで・・・」


僕は、友人の言葉を聞いて、

小便少しチビりました。


足跡は五つ。


全て僕らよりサイズの小さい足で、

女性か子供くらいのサイズでした。