深夜、俺の部屋で友達と二人で雑談をしていると

「そういやさあの山にある民家ってさ昔、殺人事件あったよな」

友達が窓から見える遠くの山を指差した。

「ああ、あったあった。親父が狂って母親と娘を包丁でメッタ刺しにして殺したんだよな」

あの家まだあったんだ。山の中腹にポツンとある一軒の民家を俺は思い出した。

「実は、あの家の電話番号知ってるんだ、俺」

「マジかよ!?電話してみるべ!!」ってことで友達が電話したんだけど

電話してしばらくすると友達が青い顔をしだした。

俺が「どうした?」って聞いても受話器を持ったまま

「おかしい、つながらない・・・」とつぶやいている。

ガチャン

「あ~、怖かった。」受話器を置いて友達が言った。

「おまえおかしくなったか?だってあそこはもう何十年も廃墟だろ?誰も電話に出るわけないじゃん」

と俺が言うと友達は

「だから怖いんじゃん」