俺の弟の話。


弟と友人3人の計4人は、

地元ではわりと有名な○○トンネルに行った。


このトンネルを抜けると、

そのまま山のほうに入っていく道があり、

そのまま進んで行くと山を越えて

またトンネルの入り口に戻ってくる。


山越えといっても大層なものではなくて、

車で5分くらいだったと思う。


この山道のちょうど真ん中位のところに

「意味なしミラー」ってみんなが呼んでる鏡があんの。


よく交差点なんかにある丸い鏡。


あれがあるんだが、

なぜか鏡が下を向いてんの。


意味ないでしょ?

(本当はあるらしいんだが)


だから「意味なしミラー」


弟達は「意味なしミラー」のすぐ脇に車を止めて

4人で下から鏡を覗き込んだ。


すると弟達4人は当然鏡に写ってるんだが、

鏡の端っこにもう一人、

小さな女の子が座っているのが見える。


4人とも「!!」な感じでいっせいにその場所を見る。


が、そこには誰もいない。


その後は4人とも車に飛び乗り、

超スピードで家に帰ってきた。


弟曰く、


「対向車が来てたら死んでた」


ぐらいめちゃくちゃな運転だったらしい。