一人暮らししてた時、

チャイムが鳴ったから玄関に行ったが誰もいない。


居間に戻ろうとすると再びチャイム。


ダッシュで玄関を開けるが、

誰もいない。


近所のガキの悪戯か?


と思い、玄関扉に張り付き、

チャイムが鳴った瞬間に扉を勢いよく開けてやった。


「ガツーン!!」


鉄製の扉に頭蓋骨が激しくぶつかる音が響いた。


よし!


俺は確かな手応えを感じ、

外を確認した。


が、誰もいない!


確かに頭がぶつかる音も感触も有ったのに??


おかしいな?

とおもいながら居間に戻ると、

部屋の隅に真っ赤なランドセルを背負った

オカッパのガキが頭をさすりながら体育座りしていた。


俺と目が合った瞬間、

スーッと消えて行った。


あの子、何か俺に用事あったのかな?

ただの悪戯好きな幽霊だったのかな?