大学のときの話。


俺は大学入って、

とあるアパートで一人暮らしをしていた。


ある日、

大学から帰ってきて疲れてたんで、

すぐに床に着いた。


すると、午前2時くらい…


窓がガタガタとなり響いた。


風が強いのかと思い、

うるさいから布団の中にもぐった。


それから、10分くらいたって

急にガラガラ!って窓が開いた。


えっ?なんだ?と思って

恐る恐る確認しにいったけど、

外には何も無かった。


暫く、変だな…と布団で考えてたら

声が聞こえてきた。


玄関の方からだ…


「…すひろ。やすひろ…」


って


やすひろって誰だよと思いつつ、

俺は段々怖くなった。


声はつづく…


今度はドアノブをカチャカチャし始めた。


さらに声はどんどんでかくなり、


「やすひろ…やすひろ…ヤスヒロ!」


人間とは思えないような声に変化していった。


ドアノブもガチャガチャ激しく音を立てる。


…気づくと朝になっていた。


夜中の出来事は夢だったのか…そう思った。


俺は大学へ行くために身支度して玄関を出た。


そして、鍵をしめようとしたとき俺は血の気が引いた。



ドアノブが無かったのだ