俺は13歳ぐらいまでメキシコに住んでいた。


俺が住んでたのはド田舎だったけどほんとにいいとこだった。


11歳のとき1歳上の友達と野原で遊んでたら

ボコって穴があいててそこに入れないように柵がはってあった。


俺は気の弱い子供でほんとに嫌だったけど

友達が行こう行こうって言うのに負けて入ることになった。


とりあえず柵を壊すことになって

そこら辺の小さめな岩を集めてガンガン柵にぶつけた。
 

その時、ヒュンッって耳の横を何かが通った。


次の瞬間俺はバランスをくずして倒れた、

起きようとしてもだめだ、

グルグルまわったあとのようにバランスがとれないのだ。


友達が俺を起こそうとして近づいてきたんだけどぎょっとして


「耳!血出てる!」


って言ったんだ。


耳をさわってみたら凄い冷たくてさわってるのもわからないほどだった。


ただ血が流れてるだけだった。


不思議でしょうがなくていじってたら

突然ボロって耳がくずれて次の瞬間俺の耳は地面に落ちた。


パニックになったが親に言わないとって考えて

とにかく家に帰ろうとしたけどまだ立てない。


友達は自分の服を脱いで俺の耳があった場所にあてて


「持ってろ!俺の背中に乗れ!逃げるぞ!」


俺は耳のことより服に血つけちゃってごめんねって事と

くっついたら血がついちゃうって事ばっかり頭にうかんでた。


おぶってもらって帰る途中1時間くらい


「ごめんごめん」


とずっと謝ってた。


母に見せたら医者につれてかれて即手術だった、

くずれた耳をもってかえってたのだけど結局くっつかなかった。


なんでも腐ってしまっていて無理だし

頭のほうも三半規管のあたりまでだめになってるって話だった。


手術は終わり耳があった部分は少しくりぬかれたようになってしまった。


もうちょっと奥までいってたら死んでたらしい。


なんでも凍傷のようになってたらしい、

医者もなぜこんなとこで?と首をかしげていた。


あとで見舞いに来た友達に聴いた話だと

あの穴からは無数の白っぽく細長いものが飛び出してきたらしい。


俺は見えなかったが倒れた後もヒュンヒュン周りを飛んでいたそうだ。


それから十数年たって日本にいる俺にその時の友達から手紙が来た。


文を訳すとこうだ。


「あの時の事を覚えてるか?

俺がくだらないことを言ってなければと今でも後悔している。

本当にすまない。

ところでこれから書くことはあの時俺が見たものに関係がありそうなんだ。

もし読みたくなかったらそのままこの手紙を破いて捨ててしまってかまわない。」


俺は読み続けた。


「オカルト番組を見ていたんだ、

すると俺があの時見た白いものに非常に似たものの特集がやってたんだよ、

俺はすぐにテレビ局に電話して

それについての資料を送ってもらうように頼んだんだ、

すると一枚の写真が送られてきたんだ、同封しておくよ。

日本のテレビでもそれについての特集を

いくつかやってるらしいからそれを見た方がいい。

それでは失礼するよ。」


俺は写真を見た、そしてそれが何かすぐにわかった、

それとは当時テレビでよく見たスカイフィッシュだったのだ。