職場で怪談が流行ってて、

毎日皆の体験談とか聞けて自分大喜び。


で、お昼にAさんから聞いた話が怖かった。


少し前にAさんが寝てたら、

いきなり耳元で


「さだまさ○!」


という大声が聞こえて飛び起きたそうだ。

(ここで皆爆笑)


で、上半身を起こしたまま呆然と固まっていると、

今度は部屋のあちこちから


「ここにもない…ここにもない…」


というささやき声が聞こえてきた。


で、部屋のどこから聞こえてくるのか集中して聞き取ろうとすると、


また大声で


「さだ○さし!」


それが繰り返された。


最初は初めての霊体験にビビっていたAさんだが、

だんだん大声の方がうっとうしくなり、

頭の中で


「さ○まさしのCDならTVの上にあるから!

それやるからさっさと出てけよ!」


と思った途端に、

両方の声が消えたそうだ。


で、Aさんが次に気がついたら朝だったので、


「変な夢をみたな」


と思いながら

TVの上にあるはずの○だまさしのCDを見やったら、

床に落ちてCDケースからCDが飛び出してて、

しかもCDにばっちり傷が付いてて

聞けるような状態じゃなかったそうだ。


最後にAさんは


「幽霊が物を壊す=幽霊がそれを貰ったことになる、

ってなるのかな。初めて知ったよ。

あんなの初めてだから怖かった筈なんだけど、

それより腹が立った。」


というひと言で話を〆た。


さだのせいで皆大ウケしてたんだけど、

今、最後のセリフを思い出して怖くなった。


幽霊が物を壊す=幽霊がそれを貰ったことになるなら、

幽霊が祟り殺した相手なんかだとどうなるんだろう。