S県S市街地からI川へ行く中間にそこはある。


道路から山道へ入り暫く進むと、

見えてくるのは吊橋ある。


たいていの人は、

なんとなく嫌な感じがする場所である。


それもそのはず、

表ざたにならない自殺者や動物霊が呼んでる場所なのだ。


でも、嫌な大元と言われる場所は

その吊橋を渡った奥にある。


その場所は滝と祠がある場所、

何故このような場所に祠があるのかは解らない。


さて話を元に、

聞いた話では一部の警察官はこの場所を知っている。


何故知っているのか?


それは行方不明者の発見場所だからである。


それも決まって、

痴呆症・自殺志願者なのだ。


つまり、この祠はそーいうマイナス思考的な人間や、

頭のネジがおかしくなってしまった人を

同じような境遇の霊が'呼ぶ'場所なのだ。


発見される場所は決まって祠の周辺、

残念な結果に終わる人、

九死に一生をえた人、

と様々な形で発見される。


ある生き延びた痴呆症の方はこう言った


「あの場所へ呼ばれた」


と。


ニュースや新聞沙汰にならないのは、

この場所を知られたくないのか、

知る必要がないのかは定かではない。


また、この場所以外にも、

上で述べた人々が呼ばれて吹き溜まりになる場所があるという。


生き延びた人々は皆言うだろう、


「誰かに呼ばれた」


と。