俺の友人に霊感のある奴(自称)がいる


ある日、そいつ(B)から何故かFAXが来た


「今日、オモロイ物買ったから見においで」


ノコノコとBの家に行くと


「来た来た、まあ上がりな」


「面白いものって何よ?」


俺が訪ねるとBは


「あれですよ」


と、冷蔵庫を指差した。


その冷蔵庫は緑色で取っ手の所は

黒に銀のラインが入ったレトロな物だった。


俺「何コレ?中古?」


B「うん、リサイクルセンター行ったらコイツがあってさ、

霊的な物感じたからさ、買ってしまったよ」


俺「・・え!、いわく付きなの?」


B「いや、いわくっつーか、悪い霊ではないんだけど、

自爆霊みたいもんだよ、子供だし」


俺「何か変な行動起こすの、こいつ?」


B「んー、夜中に唸るかな、「・~~」って」


俺「それってモーターかなんかの音なんじゃないの?」


B「それがさ、耳じゃ無く頭の中に聞こえるんだよね」


俺「いや、その感覚全然わからん」


B「ま、ゆっくりしていきなよ、

その内体験出来るかもしれないからさ」


そうしてBと遊んでいたら喉が乾いてきたので


「なんか飲み物ないかな?」


と聞くと


「冷蔵庫の中から勝手に好きな物飲んで良いよ」


と、答えたので冷蔵庫の前に行くと、

冷蔵庫からガコンッ!と音が鳴り、その後に


「・~ん・・」


とモーター音のような音がする。


その音は何と言うか耳鳴りのような感じで聞こえて来る


「気のせいだろ、たかが冷蔵庫じゃねえか」


そう思い、冷蔵庫を小馬鹿にするようにペシペシと軽く叩いた。


すると


「コンコン・・」


と冷蔵庫の中からノックするような音が・・・。


「おっ・・」


Bが呟く、俺が戸惑っていると、その音は


「コンコン・・コンコン・・、ココココココ・・」


と連打!


「おいおいおい!恐くて開けられないんですけど・・」


と俺が言うと、Bは


「気に入られたかもしれないね、大丈夫だよ、害は無いからさ」


と言ったので、そんなもんかなと思いつつも

ビビリながら開けようとするが、全然開かない


「ふぐぐぐ・・!」


いくら力を入れても開かない。


恐怖心で力が入らないんだ、

そう思い何度もやったが駄目。


みかねたBが


「何してんだよw」


と笑いながら冷蔵庫を簡単に開けた。


B「きっとお前に見られるのが恥ずかしかったんだな、うん」


俺「いや、見たく無いし、あ!あれだ、

きっと冷蔵庫の中の物が振動で揺れていたんだ、

それであんな音がしたのか」


B「ま、そーゆー考え方もあるわなぁ」


一番恐かったのはBが冷蔵庫から取り出した飲み物が

カロリーメイトだった事。


B「これしかないんだよ」