眠っていたのに、

不意に両手がフォークダンスの女よろしく、

両脇から持ち上げられたのに気が付いた。

(仰向きに寝ていた)


まだ眠く、まどろみの中、

瞼を閉じたまま慌てて右手を引っ込め、

でも、まだ左手が持ち上げられていたので、


これは夢なのか?


と、夢の中で物をしっかり握ると感触が消えて、無くなり、

夢なんだという事を自覚する方法として有ったので、握ってみた。


すると、感触が消えるどころか、

目茶目茶しっかりしている。


それどころか、デカイ手が握り返してきた!


それは、冷たくも暖かくも無い...。


なんじゃこれゃあ!


と、びっくりして手を引っ込め、目を開けて見た。


自分のベッドは、仰向け左手に、大きいアルミ戸に、

横付けしてあるんで、丁度左手向こうは外。


カーテンより内側の自分の手の上に、

ホログラムの映像の様な男の手が、

手のひらを上にして、浮かんでいた。


外に視線を移したら、誰も居ない。


ガラスとカーテンを突き抜けて部屋の中だけ、見える。


右手の部屋の中央には、何も見えないので、眠いのも有るんで、

あぁ、仰向けの体勢が良くないんだろうな、

それに、お化けだとしても、

紳士的で、控えめだから、これ以上は無いだろうし、何も聞こえないし、

と思い、体を横に向きなおしたら、あれ?何か違和感が有る、と思った直後、

金縛りに遭った。


順番もしかしたら逆じゃないのか?と思いつつ、


『やっぱり疲れているんだ。』


と思い、


「ふっふっフーッ!!」


と、息を吐いて、金縛りを解除した。


で、寝ようとしたら又、金縛り。


心の中で


『眠るの邪魔しないで下さい』


と、頼み込みながら、金縛り解除。


流石に三回目、は無かったはず。


もしも金縛り解除の法を知らなかったら、

眠れなかったろう。


これ、約10年以上も昔の話。


もしかして、持ち上げられたのは、霊体だったのか!?


何の用があったんだ!!


お化けに知り合いは居ない。


もしかして、あの世に観光案内、するつもりだった!?


一応、生きている間に、あの世探検が出来たらいいなぁ、

なんて、思って願掛けした事あったけど、忘れた頃だったんで、

本当に何だったんだ?


魂抜かれて死んでいた可能性有ったのか?