子供の頃、母方の祖母ちゃんの家に

泊まりに行ってた時の話


その頃、祖母ちゃんの旦那、

俺の祖父ちゃんが死んで間もない頃で、

俺は土日になるとバスに乗って、

祖母ちゃんの家に遊びに行ってた。


そんで、祖母ちゃん早寝だから

夜九時には寝るわけ。


俺も寝かされるんだけど、

中々寝付けなくて、布団の中でぼーっとしてた。


どれくらい時間が経ったか判らない頃、

家の玄関が叩かれる音が聞えて、

俺は布団から出て、応対しようとした。


すると、祖母ちゃんが、


「駄目だ。出たらいかん」


って俺を引きとめた。


「何で?お客さんかもしれないし」


「いかん。○○まで連れてかれとおない」


切羽詰った声で俺に言うから、


「わかったよ」


って言って、布団に戻った。


今、考えるとかなり怖いのだが。