今でも鮮明に覚えている話。


幼い頃住んでた家は

よくラップ音やら人の徘徊音やらがしょっちゅう聴こえる

霊の通り道??的な家で、

自分はまったく出会ったことがないのだが

父や母は怪しげな音をよく聴いていたらしい。


ココまでが前提


ある朝のこと学校に行こうと

眠い目をこすりながら起きた自分に

母がいきなり変なことを聞いてきた


「ねぇ、あんた昨日私の布団に入ってきた?」


「いんや?なんでそんなこと聞くの?」


「うーん…あのね…」


母は朝っぱらから

眠気の覚める話を私にしてくれた


昨夜寝室で寝ていると

”トントン”と肩をたたく感じがする


うっすら時計をみると朝がた4時頃


どうせ変な時間に起きてしまった怖がりの私が

眠れなくなったとSOSをしてきたんだろう


母はそう思い


「入っておいで…」


と布団をめくって私を招き入れたらしい


おずおずと布団に入ってきた私を確認しようと眠い目を開けた時、

母は恐怖で固まってしまったそうだ。


そこにいたのは私ではなく

全然しらない女の子だったそうだ。


長い髪にびしょにしょに濡れた体…


まったく見知らぬ子が…

生きた者ではない子が同じ布団の中に入っている!


その子はニィっと笑ったという。


母はそこで記憶が途切れてしまったそうだ


「変な夢だったわぁ~あぁ怖かった」


話をするだけすると

母は朝食の支度を始めた。


朝からヒヤっと涼しい話を聞いて固まっている私の傍に

後から起きてきた父が


「おはよぉ」


と声をかけて


「あのさ…変なコト聞いていい?」


と言う。


「あのさ、夜に布団の中に入ってきた?」


父は母とまったく同じ夢を見ていた。


びしょ濡れの長い髪の女の子が布団に入ってくる夢だ。


夢を見た当人同士は


「なんだか怖い夢だったねぇ~」


などと盛り上がっていたが、

幼い私はひたすらその話が怖かった。