心霊スポットとか軽い気持ちでは

絶対いっちゃいけないと痛いほどわかった体験


中学校時代の仲間が

5人集まって酒を飲んで遊んでいた。


しばらくして話も飽きてきて

車できてるやつがいたので

その車でどっか別の所へいこうという事に

(ちなみに運転手はちゃんと酒は飲んでないので

そこはつっこまないように)なった。


カラオケなんかも在り来りで

つまんねって話になって

そのうち誰ともなくうちの地元では結構有名な

心霊スポットの廃病院にいってみよっかって事になった。


ただその場所は心霊以前に族がうろついていたり

様子がおかしい奴がいるって話もあったので

最初はそんなのがいたり族車がとまってたりしたらやめとこうって事にしたが、

いざ現地についてみると族どころか

辺り一面真っ暗で四階だてのその病院だけ壁が白いので

妙に暗闇に映えてて絵に描いたような場所ではあった


オレはその時正直ビビッてしまって

やっぱやめねって言っていたが

他の皆は妙にテンションがたかく

ここまで来て帰れねえよって感じだったので

水をさすのもななんだなと思ってとりあえずついていった


病院の周りは林になっていて

あたり一面草だらけで

最初は蚊の方に気をとられていたような感じだったが

段々と病院に近づくにつれて

辺りの空気が寒くなった様な気がしてきて

オレはかなりビビッていた。


そのうち先頭を歩いていたOが


“おいっ!こっちきてみろよ

マジスゲーぞ!”


と突然大声を上げた。


慌ててOの元へいってみると

AVが捨ててあるだけで

Oがオマエらびびりすぎとか言って笑っていた。


Oは蹴りなんかをいれられ

今度はSが先頭で病院にはいっていった。


病院にはいると

案の定中はボロボロで

壁なんかにはセオリーどおり

スプレーでラクガキなんかがされており

懐中電灯で照らしながら一階を回って二階に上がった時に

Oが付いてきてない事に気が付いた。


Oを探すために一回戻ろっかとか話をしてる


廊下の奥の方から


“おいっ!こっちきてみろよ

マジスゲーぞ!”


とまたOの声が聞こえてきた声の方を

電灯でてらして見ると

よく見る手術中のランプが見え

手術室のようだった。


オレ達はまたかよってそちらへ行こうとすると

Sだけ動かずオレらを見て


“なあ、さっきの声なんか変じゃねえか”


と言ってきた。


“いやさっきの声さ

Oが病院の下で言った言葉とまったく一緒じゃね

まるで録音したみたいに”


とそれを聞いてまさかと思っているとまた


“おいっ!こっちきてみろよ

マジスゲーぞ!”


と聞こえてきた。


オレは全身鳥肌がたち


“なんかやな感じがする。

とりあえず一回もどんねえ”


と3人に言って一階に戻ろうと提案した。


でも確認したほうがいいんじゃねえかとか話していると

今度はあきらかにOより低く大きい声で


“オイッ!”


と聞こえた


その瞬間もう誰となく走って

階段を駆け下り一階に入り口にもどってきた。


するとそこにOがイラだった感じでまっていた。


オレ達はわけがわかんなくなり


Oにお前何処にいた?


と詰め寄った


するとOは


“どこもなにもお前らこそどこいってたんだよ!

オレちょっと小便したくなって小便してたら

お前らどんどん前行っちゃって

裏口みたいな所から出てくからおっかけてったらいないしよぉ。

携帯の使えねえし一人でいくのもちと怖かったからここで待ってたんだよ”


と置いてかれた事におこってるっといった感じだった。


オレ達はもう何がなんだかわけがわかんなくなり

とりあえず車に乗りその場から大慌てで逃げた。


オレ達が体験した事をOに話すと


Oは二階にはいっていないし

じゃあオレが見たおまえらは何?


といった感じで全員パニック状態になっていた。


その後メンバーに特に不幸や事故なんかはおきなかったが

思い出すと本当に背筋が寒くなる。


二度とあの病院にはいくまいと思う