いわゆる怖い話ってやつが自分は大好きなんですけど、

心霊スポットには怖くていけないびびりです。


それが飲み会の流れで

近くの墓地へ肝試しに行くことになってしまいました。


自分、

慣れない飲み会の雰囲気と酒に流されて

断りそびれたんです。


墓地っていつでも誰でも入れるものなんですね。


見廻りとかもなかったし、

皆で騒いでかなりはしゃぎました。


火の玉も不振人物もいなく、

よくいう「嫌ーな感じ」ってやつも

全くありませんでした。


最初はびびりまくってたんですけど、

あまりに怖くなさすぎて余裕がでてきたんで、

途中に落ちてた花火で遊んだり、

ゲロ吐いてるやつの看病したりしてました。


誰かが


「選ばれし者のみが持ち上げられる墓石」


とか言い始めて、

酔った野郎どもで墓石を持ち上げようとしたりして

爆笑してました。


帰りは歩き3人とタクシー4人(自分も)に別れて、

タクシー組は一番近い自分のうちに

皆で泊まることになったんです。


家についてから、

歩き組は別の店で飲み直ししてるってメールが着たんで、

対抗すべく自分らもコンビニで酒とつまみ買ってうちで飲みました。


墓地でゲロったやつには飲ませないようにしてたのに、

部屋でも吐かれて後片付けが大変でした。


結局うちでも心霊現象がないまま、

昼過ぎに3人は帰っていきました。


皆が帰った途端に寒気がしてきて、

トイレ行ってパソコンに向かいました。


一人になった途端なんて、

びびりだなーと思いました。


でもすぐに目の前がチカチカしてきてしまったんで、

パソコンは消して二度寝することにしたんです。


夜起きても治らず、

目の前のチカチカは酷くなる一方でした。


しかも人の気配を感じて、

部屋で一人でびびる自分。


チカチカは二日酔いのせいだと自分に言い聞かせつつ、

やっぱり心細いので誰かに電話をすることにしました。


びびりを馬鹿にされたくなかったんで、

仲間内で一番気弱な友人Aに電話しました。


「よぉ、起きてたか?

お前って酒に弱かったのなー!

こっちもいま二日酔いだけど(笑)」


A「うーん、いや…」


「なんだよ、素直に認めろって(笑)

あんだけ吐いといてよー」


A「…あのさ霊が見えるって言ったらヒく?」


「え」


頭のなかで


オカルト

見える

霊感

Aが?


と単語がぐるぐるして

何も言えなかったです。


黙ってるとAが


「いや、あの、見えないんだけどね!」


とつっかえつっかえ言ってきました。


それを聞いて正直、がっかりしました。


A「…なんだけど、なんか嫌な感じが、して」


「おお、出た!」


A「ああうん…出たみたい。

墓地の、あの、あそこで」


「マジ!?あそこってどの辺?」


A「選ばれし者の墓石…?」


ちょ、その表現ウケる。


と内心思いながらAの話を聞きました。


曰く、例の墓石(の手前)辺りで気分が悪くなった。


何かにお腹を触られる感じがして皆を見たら、

皆の肩の上にもやがかかってた。


それを見て戻した。


今は不快感はない。


(自分)も何かある前に気をつけて、

とのことでした。


すっかり興奮した自分は、

Aとの電話を切り

某SNSで他の5人のメンバーに向けて呟きました。

(メールよりこっちの方が、

それぞれの発言を全員でみれるから、

いつもそうしてます)


6人で話し合った結果、

自分以外に誰も体調不良や人の気配などは感じていないようでした。


結局酔ったAの幻覚/夢で話はまとまったんです。


それからすっかりその話題は出なくなりましたが、

自分の症状はどんどん悪化していきました。


目の前のチカチカは

次第に暗いのと明るいのを繰り返すようになり、

目の前の物がぼんやりと霞がかって来ました。


パソコン、携帯、テレビの類いは

特に画面がぼやーっとして使えないんです。


眼科に行こうとか、

頭に腫瘍が出来てたらどうしようと何回も考えましたが、

どうしても病院まで出かける気になれないまま

2週間がたちました。


コンビニより遠くに行く気力はなかったんですが、

学生課から留守電があって

大学に行かなければならなくなりました。


後期の必須授業が一部登録されていなくて、

履修単位不足になってしまうとかなんとかでした。


夏休みなのに…と思いながら、

道中何回か転びながらフラフラ大学に行きました。


学生課にいくため階段を登ろうとしたら、

階段の上にAがいたんです。


目があったらなんだか懐かしくなって

声をかけようとしたんですがAが


「ぁ…あっ………あぁああぁぁ!!!」


と叫びながら

どこかへ走って行ってしまいました。


Aの顔は恐怖にひきつっていました。


きっと自分の肩には今霊がついているんだ!

Aにはそれが見えて逃げたんだ!


と思うと、

ぞっとして頭が真っ白になりました。


学生課には寄らず、

100均で粗塩を5パック買って帰りました。


玄関に盛り塩(というかまいた)をして、

頭から塩を被り、部屋へ駆け込むと

狂ったように奇声をあげながら

部屋中に粗塩をまき散らしました。


しばらくして落ち着いてきたんですけど、

窓が開いていたのに気がつき

発狂しそうになりました。


完全に奇声が漏れてました。


それ以降、

視力も治り体調も良くなりました。


残った粗塩食べてみたんですが、

変な味がしました。


粗塩って食塩の塊じゃないんですね。


後日談です。


目が良くなったので久しぶりにSNSを開くと、

皆の中でなぜか自分が死亡したことにされてました。


以下、

一緒に肝試し組だったBに大学で聞いた話です。


Cも肝試し組だったやつです。


実はA以外に、

BとCの2人もお腹を触られたり影が見えた。


Cは葬式の帰りに直接家に帰ってはいけない事を思い出し、

各々が家に直接帰らずにどこかへよっていくことになった。


Cは2人を居酒屋へ連れていき、

そこで打ち明ける。


Bはタクシーに乗ることで皆の影が離れるのでは、

と思った。


安心して(自分)の部屋に入ったが

まだ全員に影がついていた。


慌てて全員でコンビニへ行くも、

時すでに遅し。


翌日、

4人分の影を(自分)の部屋に残し

帰るしかなかった。


びびりの(自分)には話せなかった。


その後(自分)が

SNSからログアウトしっぱなしなので

心配してBとCで見舞いに来た。


しかし、

目の前で(自分)の部屋に

知らない可愛い女性が入っていったので戸惑った。


なんだ(自分)は彼女とよろしくやっているのか。


あの(自分)に彼女ができたんだなぁ良かった良かった、

今日はそっとしといてやるか。


それからしばらくして

Aからテンパり気味の連絡がある。


ヤバイよ!学校で(自分)と出会っちゃった!


凄く顔色が悪くて生者とは思えない。


しかも、なんか女の人の背中にぴったりと張り付いて歩いてるの…!


ねぇ、(自分)死んじゃったのかな!?


あの女の人大丈夫かなぁ!?


と。


ちなみにAは自分と一緒に履修登録したんですが、

二人ともやり方が違って同じ日に呼び出しでした。


そしてなぜか6人の中で自分が死に、

新しく引っ越してきた女性に取り憑いてる

という結論になってしまったらしいです。

(確かにうちのアパート表札ないから仕方ないけど)


いくら自分だって、

知らない女の人に取り憑いたりしないです!

(でも可愛い女の人に取り憑かれてたのは嬉しかったり)


それに幽霊って、

普通背中に取り憑くモノじゃないんですか!


って言う話でした。