俺の高校時代の話。


夏休みのある日

よくつるんでた友達の家に集まる事になって

Sというやつの家にしようってなった。


まあ、お泊り会だな。


そいつの家はけっこう立派な新築で

ちょい山の中腹にあった。


夜の八時に駅について蚊が多いから

足早にSの家へ急いだ。


月を見ながら坂を上ってようやくSの家につく。


部屋に入って

スーファミしたりコミック読んだり。


そんで飲み物やお菓子買いに

コンビニまで行こうってなって

皆玄関で靴はいてた。


奥からSのお母さんがやってきたんだ。


明るくてちょいヤンママ入ってる

クレヨンしんちゃんのママみたいな人なんだけど

ちょっと機嫌悪いのか


「今日は外へ出たら駄目。

ジュース持ってくるから。

あと窓も絶対閉めときなさい。

クーラー入れていいから。」


と言って外へ出してくれなかった。


Sはクーラー入れていいというのは珍しいと

何度もつぶやいてた。


Sの家は父親はいなくて

そのお母さんが主だったから。


夜の十一時くらいかな。


下の階から電話のベルが響いてきた。


しかし誰も出ない。


ずっと鳴ってるといらいらしてくるもので

友達の一人が


「俺、電話出てくるわ」


って階段下りていった。


しかし行ってみると

電話の前にSのママが立ち尽くして

電話を睨んでいる。


「もうすぐ止むと思うから。

うるさいでしょう。ごめんね。

部屋の窓は絶対開けちゃだめよ」


って俺らは言われた。


その後Sがママと話して部屋に戻って

俺らに話した事は嘘でも冗談でもなく現実の話。


今日はSのママの友達の「命日」で

俺らが来る前に「その友達」からこんな電話があったそうだ。


ママさんをMと呼ぶことにする。


「Mちゃん・・・・Mちゃ・・今夜家・・に来・・てもいいいい???

Mちゃん・・・・Mちゃ・・今夜家・・に来・・てもいいいい???」


「Mちゃん・・・・Mちゃ・・今夜家・・に来・・てもいいいい???

Mちゃん・・・・Mちゃ・・今夜家・・に来・・てもいいいい???」


「駄目よ・・絶対駄目・・!来たらだめよ・・・・」


こんな感じ。


これが繰り返されてたと。


俺らは部屋の窓をあわてて確認した。


十二時に電話のベルは止まった。