最近まで勤めていたバイト先(コンビニ)での出来事


その時は俺とオーナーの2人で深夜勤務をしていた


時刻は深夜2時を過ぎていた


客が途切れたので

オーナーはバックヤードで事務作業、

俺は1人で整理作業をしていた


ドアの開く音と入店チャイムが鳴ったので

入り口を見たが誰も居ない


この店では誰も居なくても

ドアが開いたりチャイムが鳴ることがたびたびあったので

気にもせず整理作業を続行


その直後誰かにポンポンと肩を叩かれた


ギョっとして振り返るが誰も居ない


俺は恐くなり

急いで店内を一回りして

トイレと倉庫も確認したが

やはり誰も居ない


一応バックヤードを見に行くと

オーナーが1人で事務作業をしていた


気のせいだな、

そう思い整理作業を続けたが

1~2分後、またも誰かに肩を叩かれた


そして直ぐ振り返ったが

さっきと同じように誰も居ない


さすがに恐怖に耐え切れなくなり

オーナーに今の出来事を報告した


するとオーナーから意外な返事が・・・


オーナー「え?さっきチャイム鳴ったので

モニター見たんだけど

中年の女性が店内に入ったよ?」


俺「いえ、誰も居ませんでした、

トイレも確認したんですが・・・」


オーナー「○○君、ふざけてるの?

ほらモニター見てごらんよ」


モニターを見ると

俺が整理作業をしていた場所に

中年の女性が立っていた


その女性は全く動かず

陳列棚を凝視している様子


俺「この女性、

ずっとここに居ましたか?」


オーナー「うん、○○君の後ろにずっと居たよ」


俺はこの女性が人間ではないと悟ったが

これ以上しつこく言ってもオーナーは信じないだろうと思い

腹痛を理由にオーナーにレジに入ってもらった


俺はモニターを凝視した


その女性はまだあの場所に居た


オーナーにも女性は見えてないのだろう


不思議そうな顔で店内をウロウロしている


だがオーナーがその女性の前を通りかかった瞬間、

俺は凍りついた


その女性が

オーナーの体の中に入り込んだからだ

(少なくとも俺にはそう見えた)


バックヤードを飛び出し

オーナーの様子を見に行くと

オーナーはその場所に背を向けて立っていた


そして俺の気配に気付くと

くるりとこちらを向いた


俺は今起こったことを言わなかった、

いや言えなかった


オーナーの顔が

別人のように変わっていたからだ


目を大きく開き口をあんぐりと開けている


普通じゃない


それにオーナーがこんな表情をしたのは

見た事がない


危険を感じてバックヤードに駆け込んだが、

背後からオーナーも走って付いてきた


まさか憑依?


俺は気が動転しパニックになった


そして後から付いてきたオーナーに

往復ビンタをした


我に返ったオーナーは

何時もの優しい表情に戻っていた


結局オーナーには女性が乗り移った事は言わなかったが

半月ほどでそのコンビニのバイトは止めてしまった


文章にするとあまり恐くないかもしれないけど、

俺はその後しばらく夜道を1人で歩けないほど

ショック状態だったよ