学生時代の夏休み、

一人で車で帰省中のこと。


真夜中に栃木県の国道を走っていたとき、

路肩に立つ警官が赤く光る警棒をかざしているのが見えた。


職質か?と思い車を停めた。


警官はこんな時間になにしてんの、

とか酒飲んでないよね、

とか聞いてきた。


時間にしてたった一、二分だったが、

後ろから来た車にクラクションを鳴らされた。


うるさいな、職質だよ


と相手にしなかったが、

あまりにもしつこい。


そのうち後続車のドライバーが出てきて、

怒られた。


いや仕方ないじゃん、

と警官のほうを振り向くと、

警官の形を模した看板だった。


その後の夜道はほんとに嫌だった。