自分の学生時代の話です。


当時の自分はバレーボール部に所属していて、

夏休みの中盤に差し掛かったころ、

学校の宿泊施設で合宿が行われました。


夜練が終わり、

11:00頃のことです。


1年生だった自分は

他の1年生部員と洗濯をしていました。


無事以上も無く洗濯も終わり

やっと寝れると思っていると、

明かりのついていない体育館からピアノの音がしたのです。


どうやら他の部員も聞こえたらしく


「怖くねw」


と言っていました。


が、その部員も寝てしまって、

自分ひとりだけが起きている状態でした。


しかも、そのピアノの音が曲ではなく、

ただ弾き鳴らしているような状態でした。


しばらくは寝てしまえば忘れるだろうと思い

目を閉じていました。


しかし、まったく眠れず

段々とこれはマズイと思い始めました。


そこで、

管理人室にいた副顧問の先生に、


「体育館でピアノの音がするので、

見てきてください。」


と、頼み込みました。


先生も睡眠を妨害されたので

多少不機嫌でした。


先生が体育館を見に行ってもらっていると、

突然音がやみました。


帰ってきた先生に


「どうでした!?」


と聞くと、


「ん?近所の子供が来ていて

ピアノ弾いていたから帰した。」


といいました。


とりあえず早く眠りたかった自分は


「なんだ子供でしたかw

お手数取らせてすみません。」


と言い、

その日は寝ることにしました。


翌日の朝食時に、

昨晩一人で早く寝てしまった部員に

事の次第を教えました。


すると、その部員が


「なんで、暗い体育館でピアノ弾いてたんだろうなぁ」


と疑問に思っていました。


その後は何事も無く

合宿も終了しました。


つい先日のことです。


「みんな別々の進路に行った部員たちと久しぶりに飲もう」


と言われ行って見ると、

副顧問の先生が呼ばれていました。


懐かしいなぁと思いながら、

昔のことを話していると、

あのピアノの音のことを思い出しました。


副顧問の先生に聞いてみたら、


「そんなこともあったなぁ、

うろ覚えだけどあの時お前に嘘をついた」


と言ってきたのです。


「実はなぁ、

あの時見に行ったら誰も居なかったんだよ。

ステージの上のピアノが勝手に鳴っているようだった。

自分も寝たかったしお前を安心させるために嘘をついたんだ。」


と言っていたのです。


なぜ、ピアノが鳴っていたのかはわかりません。


しかし、そのピアノは今も母校のステージ上にあります。