私には母がいて その母から聞いた話

母は前 病院に勤めていた

母はいわゆる「見える人」で 幽霊などが見える体質だった

ある日 母は夜勤で見回り「寝ずの番」になった

その病院には いろいろと怖い噂が多く母は夜勤はイヤだったそうだが しぶしぶ見回りをした

そこに 同じ夜勤の方を見つけて 怖かったから一緒に夜勤をすることにした

その方は岡田さんというらしく 彼女も「見える人」だった

初めて会った「見える人」だったので 母はうれしくていろいろなこと話した

彼女も初めての同じ感覚の方だったそうだ

見回りは2人でしたため 着々と終わっていった

最後に「霊安室」に行くため エレベーターで地下3階に行った

エレベーターに乗っていてわかった・・・

何か変な感じがする・・・

岡田さんもそれを感じていたそうだ

チーン という音がしてエレベーターが地下3階 霊安室に着いた

霊安室の扉を開けると 変な空気が漂っていた

もう 本当にヤバイカンジがした

母は岡田さんに「もう帰ろう!」といったが 岡田さんは

「いってみましょうよ!」と言った

少し言い合いをして母は帰り 岡田さんは霊安室の見回りをすることになった

エレベーターでナースセンターに帰っていると

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

という岡田さんの叫ぶ声が聞こえた

母は怖かったが 霊安室へ戻った

先ほど同じ いや もっとすごい霊気を感じたという

「岡田さーん・・・どこですかー?」

と母はおどおどしながら岡田さんを探したのだが 岡田さんはどこにもいない

・・・ヤバイ!

母はそう確信した なぜなら 黒いモノがあたり一帯をとりかこんでいるからだ

それにザワザワといろいろな人が話している声が聞こえた

何を話しているかは聞き取れなかったが たくさんの人が話している

怖くなった母は走ってエレベーターへ戻り

急いでナースセンターに戻り 事情を説明した

「それで!岡田さんが!岡田さんが!」

「待ってください 今 なんと言いましたか?」

「だから!岡田さんが霊安室にいるんです!」

「岡田さん・・・岡田さん?」

「岡田さんという人はこの病院にいませんよ?」

「え・・・?」