「お母さん,痛い!!」

女の子は目を押さえながら母親の元へ駆け寄った。

「どれ?見せて…」母親は女の子が擦っていた左目を見つめた。

何度か擦った為か少し赤くなっている。 そこで目薬をさしてみた。

すると女の子は「痛くない」と機嫌良く笑ったので、

母親は恐らくゴミか何か目に入ったのだろうと思い、安堵した。

数日して…

「お母さん!!目が痛いよ!」

又女の子は母親に訴えた。

母親は前回と同じように目薬をさしてあげる、すると女の子は元気になり笑顔を見せた。

何日かして…

「お母さん!!目が痛いよ!!」

3度母親に訴えてきた。

さすがに母親は心配になり眼科に女の子を連れていった。

母親からこれまでの経緯を聞いた医師は、機器を通して女の子の眼を観察した。

「!!なんだ…コレは?!」

医師が驚きの声をあげる

機器を通して写し出された女の子の眼には

なんと小さな植物のようなものが生えており 葉も双葉を広げる形になっていて僅かに根も見える

女の子は直ぐに手術を受け無事に植物は摘出され、眼も問題なかった。

人間の眼は適度な温湿度に保たれている上、

保護される部位なので植物が育つにはかなりの好条件だそうです。