昨日の午前中のこと。

私は、少し前から体調を崩してしまい検査のために病院に通っている。

検査の種類の事情で、いつも行っている掛り付けの病院ではなく、少し遠い病院へ行くことに。

初めて行くその病院はアパートから車で15分ほどかかり、免許持ちの友人に連れていってもらうことになった。

無事検査が終わり病院を出ようと、靴をはきかえているとき目の前に人の足が…

入り口のスペースは広く、周りには私とその人以外見当たらないのに何故、

わざわざ私の目の前に立つ必要があるのか…

不審に思って顔をあげると40代くらいと思われるおじさんが私を見下ろしていた。

じっとりとした視線で。

ただその顔はマスクで覆われていて表情までは読めない。

なんだろう…

とりあえず私は立ち上がって、

「すいません」

通ります~と会釈しながらそのおじさんの脇を擦り抜けて行こうとした。

「高校生?」

唐突に話し掛けられて驚いたが

「いや、一応大学生です」

と失礼の無いように答えた。

「そう、どうですか?お茶でも?」

………

「すいません、車が来ているので。」

いきなりの誘いにたじろきながらも断ると、おじさんは無言で私をジーっと見てくる。

なんだか不気味さを感じ、とりあえず病院の外に出た。

急いで外の駐車場に友達の車を探すけど何故か見当たらない。

ケータイの電源を入れてメールの問い合わせをすると、

『暇でコンビニに行ってるから終わったら連絡くれ』とのこと。

そのメールに返信し友人の車を外で待っているとき

なんとなく病院の方を振り返ってしまった。

先程のおじさんが窓から私を見ている。

やはりジトーっとした視線に、なんとなく寒気を覚えた。

自意識過剰かもしれないとは思ったが、そのままその場に居るのが嫌になり、

病院から少し離れた橋で友人を待つことに。

ここなら病院からは見えない。

しばらくケータイをいじってると、視界の端に人影がちらっと映った。

さっきのおじさんが私から30メートル程離れた歩道に立っている!

そろそろ本気で怖い。

耐え切れず友達に電話した。

でも運転中なので出るはずもなく…

早く来て…

「ねぇお嬢さん」

!!!

気が付くと、すぐ隣におじさんが!

いつの間に?

近寄ってきた気配に全く気付かなかった。

こんなに近くまで来てたのに…

「あー、どうも。」

こういう場面に出くわすと逆に冷静に対応しなければという思考が働く。

内心はバクバクで泣きそうだったけれど。

でも昼間ということ、車の通る道路が面していたことが私に少しの余裕を与えた。

「車がー来てるんじゃないの?」

おじさんは言う。

「いや、ちょっとまだみたいで;;」

「じゃあ送っていってあげるね。」

あ げ る ね。

ゾッとした。私に拒否権は無いのか。

「や、いいです。本当もう来るんで!」

しかし私は必死に断るしかない。

「あっち…」

といいながらおじさんの指指す方向は

何故か

墓地。

もちろん車なんかないし、意味不明すぎて怖すぎて、びびりまくった。

得体の知れない恐怖に、さすがにもうこれはダッシュで逃げるしかないと思った。

走ろうと、震える足でなんとか駆け出そうとした途端。

腕を思いっきりひっぱらる。

何故かもうダメだと感じた。

次の瞬間、

「おい!!」

友達が間一髪で到着。

「なに、何してんの??」

我に返り、おじさんの手を振りはらって急いで助手席に回る。

おじさんは無言で私を見てる。

目元しか見えないけど絶対笑ってた。

ニ ヤ ニ ヤ ニ ヤ

「早くだして!」

私は必死だった。

友達はわけが分からないという感じだったけどすぐに発車させた。

一体なんだったんだ…

「大丈夫?」

あんた来るの遅いんだよ…

と思いつつ、安心のあまり号泣。

助かった……

友「ねぇ、」

「う  し  ろ 」

さっきのおじさんが車に向かって全力疾走していた。

奇声をあげながら。

何を叫んでるかは自分の嗚咽でよくわかりませんでした。

友人には

『ついてるぅぅうーー!!』

と聞こえたそうです。

何もかも意味不明すぎてすごく怖かったです。

もうあの病院には二度と行きたくないです。

拙い文章でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

万一、不適切な表現がありましたらご指摘ください。

あのおじさんは一体なんだったんでしょうか。不思議です。

心霊体験は今までよくありましたが、今回のような得体の知れない経験もよくします…。

友人に言わせればそれも霊なんじゃないの?と言われるんですがよく分かりません。