彼女はOLをしていました。

その日は会社の付き合いで終電間際まで飲み会に参加して、

アパートの最寄り駅に着いたのは夜中の1時過ぎ。

酔いも回った彼女は街灯しか照らさない夜道をフラフラとした足取りで歩いていると、

電信柱の脇でうつむいている女性が目に入りました。

(こんな時間になにやってるんだろう?)

と思いましたが、アパートはすぐそこなので彼女は先を急ぐことにしました。

その女性を通り過ぎる時、好奇心からふとその女性の顔を見てみると、

ほんの一瞬でしたが目が合ってしまったのです。

長い黒髪から覗いたその目は明らかにマトモではなかった。

『貞子』のような目。と言えば分かりやすいでしょうか。

一瞬ゾッとしましたが、早歩きで家路を急ぐと

コツコツコツ...........

ついてきてる..........!!

彼女は後ろは決して振り返らず、競歩のような足取りでアパートを目指しました。

それでも後ろからは

コツコツコツ...........

彼女のペースに合わせるように後ろから迫ってくる足音。

彼女は半泣きになりながらもようやくアパートに辿り着き、すぐに鍵をかけてようやく一安心...........

.............ピンポーン

あの女だ!!!!!!!

間違いない!!!!!!

なんだっていうの?

私が何をしたっていうの?

勿論、恐ろしくてドアは開けられません。

その後も何度かチャイムは鳴らされましたが彼女は泣きながらガタガタと震え、

布団にくるまりながらそのまま眠りについてしまいました。

翌朝、目を覚ました彼女は昨日の事は何だったんだろうと思いふけていました。

多分、飲み過ぎてたから夢と現実がごっちゃになってたんだろう。

と思い郵便受けから新聞を取ろうとした時、彼女は気を失いかけました。

新聞紙に大量の黒髪が挟まっていたのです。