15年程前の話しです。

家族+弟の友人A君とキャンプに行く事になりました。

そのA君は霊感の強い子です。

キャンプの場所はちゃんとしたキャンプ場ではなく、私が昼間に友達と遊びに行き見付けた川辺でした。

そこは川に向かって両側から傾斜になっていて、

川の真ん中に平地があり、道路から見ても木が生い茂り、

余り目立たず人も来ない為、恰好の遊び場で穴場だったのです。

テントが狭い為大人達は家で寝るので、みんな帰り、私と弟とA君の3人になりました…

日も暮れ、辺りは真っ暗に…もう寝ようということになり火の始末をし、テントの中へ…

弟達を寝かし付けようと、明かりを消しました。

川の流れる音と、虫の鳴き声しかしません…でも私には何かがいる気配が…

でも弟達を怖がらせまいとして気付かないフリをしてました。弟は寝たのですが、A君が寝てくれません…

するとA君が「ねーお姉ちゃんも気付いてるんでしょ?」と…

確かに、気配に加え川の音に交じってお経のような声と鈴の音がしてました。

しかも段々ハッキリと聞こえてくるようになってました。私が「うん」と言うとA君は「さっきからお経が聞こえる…

近くにいるよね?」と…その時、私にはどこから聞こえてるかも、そのお経を詠んでる人が誰なのかも見えてました…

「あそこの茂み…麦藁の三角の帽子被った、

多分お坊さんだよ」テントの入口の真正面、川を挟んだ向かいに立ってました…

A君も見て「ホントだ…」と言い、しばらく2人で様子を見ていると、

そのお坊さんの回りに山の方から無数の人達が降りて来るのです!!

もちろんお坊さん含め、全て霊です!!草を掻き分け、段々と多くの霊が集まって来ました…

30人はいてたでしょうか…私達はずっとその様子を見てました…

すると不意に1人がこちらを向き目が合ったのです!!マズイ気付かれた!と思いました…

その霊は目を離さず私達を指差しました…回りの霊達が次々テントを見ます!!

1人がこっちにこようと歩き出しました!!1人、また1人とこっちに近付いてきます!!

A君が「怖いよぉ!!」と泣き出してしまいました。万事休す!!と思いました…

所が霊が川に差し掛かった時、不意に消えたのです!!えっ??と思い、良く見ましたが、姿がありません…

1人、また1人とこっちに近付いてこようとする霊達が川に差し掛かると消えるのです…

1人の霊に絞り、良く見てみると、川に流されていることが解りました…

霊は川を渡れない!A君にその事を伝えると泣き止み、しばらくその様子を2人で見ました…

安心したのか、A君は寝てくれました…流されて行く霊達を他の霊も見ていたのでしょうか、

こっちにこようとする霊はいなくなりました…

夜が明け始め、辺りに日が差し込み、霊達に陽射しがあたると次々に消えてしまい、

最後にずっとお経を詠んでるお坊さんだけが残りました…

霊達がいなくなると、お坊さんはお経をやめ、背を向けて少し山を上り、そこで消えました…

なんかある!と直感し、お坊さんが消えた所らへんを散策すると、

石の台座があり、近くに御地蔵さんが転がっていました…

あのお坊さんだ!!と思い、台座にきちんと立たせました…

A君が目覚め「あの後どうなったの?」と聞くので後の事を話しました「あのお坊さんはきっと、山で迷い、

命を落とした霊をあの世に送る橋渡しをしてたんだよ、あの御地蔵さんがお坊さんの正体だよ」と教えると、

A君は御地蔵さんに向かって合掌し「ご苦労様です」と言ってました(笑)