とあるカップルがいました。

彼女の実家に挨拶がてら帰省していた時の出来事です。

彼女の実家は山奥にあるので、都会で生活している彼にはとても有意義な休日になりました。

彼女の家族に挨拶を済ませ、辺りも暗くなってから東京に帰ることにした時です。

夜の山道は街灯も無く、車のヘッドライトを消してしまうと辺りはまっ暗闇。

虫の声しか聞こえないほどの静寂に包まれる淋しい夜道です。

しばらく走っていると突然、ヘッドライトに照らされて道路脇にうずくまる70歳前後と思われるお婆さんが現れました。

2人は突然の出来事に驚き車を止めました。

するとそのお婆さんがこちらを振り向き、おぼつかない足取りで近づいてきて

「あの~、すまねぇんだけど家まで送って行ってくれねぇか?山菜採りしてたら足挫いちまって歩けねぇんだ。」

と。

見るとお婆さんが背負っている大きなバックはパンパンに膨れてあり、

コレを背負ってこの山を越えるのは無理だろうと感じた彼は

「いいですよ。家はどこですか?」

と彼が言うと、突然助手席に座っていた彼女が

「急いでるんで!!ゴメンナサイ!!」

と言い出し、早く車を出すように彼をせかすのです。

何がなんだか分からない彼は、とりあえず彼女の言うとおりに車を走らせました。

バックミラーからお婆さんが消えるまで走った頃、青ざめた顔をした彼女が

「...............気付かなかったの?

お婆さんが背負ってたバッグから子供の手が出てたのよ............」