某テレビ局で映像編集をしている栗田さんからいただいた怪談だ。

夏というこの季節、川原でバーベキューやキャンプをしたという方もたくさんおられるのではないだろうか。

だが、酒の力のせいか雰囲気に飲まれてしまう為か、気を大きくした者達が無謀な行いをする事がある。

そんな中でも、今では毎年のように報道される事件がある。

皆さんも一度はニュースなどで目にした事があるのではないだろうか。

川の中洲でキャンプを行っていた集団が、

台風や大雨による水位の上昇で中州に取り残され、ヘリに救助されるというシーンを。

救助されればまだ良い。

中には増水した濁流に飲み込まれ、死亡してしまうというケースも存在する。

1999年、川の中洲でキャンプをしていた親類家族が、大雨で増水した濁流に流され、

行方不明者全員死亡という痛ましい事件があった。

テレビで中継をされたという事もあり、記憶に残っている方もおられるだろう。

その中継を行った際の素材テープ(編集前のノーカットのテープ)が、

今も栗田さんの勤めるテレビ局内に厳重に保管されているというのだが、

このテープが今回ある種、怪談化しているのだ。

この素材テープ、繰り返し再生に強いテープのはずなのだが、

その事件に使われたテープは不思議な事に繰り返し再生するたびに、白いモヤのようなものが現れ、

数度再生しただけで真っ白になり映像が潰れてしまったという。

そして、霊感のある社員がその映像を見た際、

川で固り必死で耐える家族達の周りに、無数の『人』が見えたのだという。

そして、耐え切れずに流される被害者の方に寄り添うかのように、その『人』が動いていくのだという。

果たして、この映像に写る『人』は一体何者なのか。

何の目的で現れたのか。

素材テープが潰れてしまった今では確認する事はできない。