工場関係者から聞いた話です.

とある地下鉄の新規開業の工事の事です.

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その知人はある駅とその周辺を担当してたらしいです.

その地下鉄のトンネルは,季節や時間に関係なく,

いつも,視界が5m程度の濃霧でヒンヤリとしていたそうです.


ある時,1人で歩いてると…

ポチャン...ポチャン...


新築のトンネルで水漏れかと思い,場所を確かめる為に深い霧の中を音がする方に歩いてる行きました.


少しずつ,音が大きくなり近くになると,音が消えました.

音を待っても一向に聞こえ来ない水の音.


場所が解らないと来た方向に歩き始めると,水の音が.

また,水の音の方に向かうと音が消える.


ある場所を境に,音がしたり止んだりする.

今度は,水の音が止んでも,その方向に歩いてみました.


ポチャン…ポチャン…


止んでた,水の音.

今度は後ろから.


通り過ぎたらしい.

また,来た方向に戻ると水の音が消える.


さっきの場合まで歩くと,また後ろから水の音.


その時は詳しい場合の特定はムリと,戻りました.


それ以来,ずっと近寄ると消える水の音は続いた.


1ヶ月してある事が起こった.

何かあったと思い,そこに駆け付けると,
同僚が,手から零れる黒い液体のような物を,左右の手で交互にすくっている.


黒い液体…

それは1万ボルトの感電で焦げて溶けた同僚の皮膚でした.


しかも,その事故…

仮に知らない人がやってミスしても起こらなさそうな,故意でしか考えられないような事故.


その事故現場…

近寄ると消える水の音がなってる付近.

なんか関係があるのだろうか??


そう思いながら,その後も工事は進みました.


工事も終盤を迎え,完成間近になりました.

近寄ると消える水の音は相変わらず,原因が不明となったまま.


今度は,働き盛りの現場監督が倒れたそうです.

彼はその職には付けない程の重傷で,そのまま引退.


近寄ると消える水の音…

完成まで続き,そのまま鉄道会社に引き渡されたそうです.


この現場…
他にも結構,事故が起こってたらしく,
今は地下鉄が走っています.