三年前

当時俺は福祉の専門学校を卒業して、臨時介護員として、ある施設に就職した。

東北地方で雪も降るか降らないかという月に夜勤で勤務していた。

施設の作りは、回廊型になっていて

徘徊癖のある認知症の人でも一周すれば自分のユニットに帰ってこれます。


定時のオムツ交換が終わり、各部屋の様子を見ていた時に

ちょうど対面になる窓越しに黒い人影が角を曲がっていくのが見えた。

俺は

(いつもの人が部屋から抜け出して歩いてるのかな?)

と、一応施設から出ては大事なので様子を見に行った。

個室を覗くと、いつもの人は部屋で寝ている…。

(あれ?違う人か、職員か?)

と、思い個室を全て確認しても変わりはない。

各ユニットの職員に確認しても

来ていないと言う…。

怖くなった全職員は廊下の電気を全部つけて勤務するようにした。



明け方

その日最後の定時のオムツ交換をしていると

リーダーから召集がかかった。

そこにはすでに息を引き取った寝たきりのおばあちゃんがいた。

0時のオムツ交換時は生きていたおばあちゃんは急性的になくなった。



よくよく考えると

影が角を曲がりおばあちゃんの部屋に消えたのをかすかに覚えている。

二週間前

角を曲がる前の部屋の人が亡くなっているのは記憶に新しい。

数週間後

亡くなったおばあちゃんの部屋から回廊した部屋から、また亡くなられた方がでた



不気味に思った俺は、長く勤務している信頼している施設直属の年配ナースに全部話した。

すると、

「寂しくてグルグル回ってんだろうね。職員は皆そういう影を見ているよ。

決まって亡くなる方が出るんだけど気にしちゃダメよ」



俺は一年で施設を辞めました。

同期の友人は未だに勤めていますが

まだ、影は見たことはないとの事です…