盆という事で、先月亡くなった祖父の祭壇に手を合わせに母方の実家に訪れた時の話し。

帰省していた従兄弟二人から色々と体験談を聞かせてもらった。

俺の母もそうだが、どうも母方の血筋は見えるらしく、昔の話から最近の話まで教えてくれた。

ここでは下の従兄弟の話をする事にする。

母の怪談話の舞台となったこの家で、幼い頃から過ごしていた従兄弟。

やはり時々不可解なモノを目にする事があったらしい。

例えば、まだ彼が6歳の時の記憶だという。

まだ俺も小学生だった頃、夏休みを利用して母方の実家に家族で泊まった時の話だ。

居間で宴会が行われている中、従兄弟が二階の兄の部屋へ上がろうと思い、

居間から廊下に目を向けたその時、残像を残して移動する白い塊が風呂場へと入って行くのを見たという。

彼が高校の頃の話。

学習塾の帰り道、時間帯的には23時頃との事だった。

母の体験談で記述してあるかもしれないが、母方の実家の目の前は寺と墓地になっている。

どうしても彼が家に帰るにはその墓地の前を通らなければならないわけだが、

墓地の手前の踏み切りを通った時、墓地の端に誰かが立っているのが見えた。

真っ白な上着にスカートの女性。

だがその女性は一見すればこの世の者ではない事がわかるくらいに、暗闇に眩く輝いているのだという。

何かの見間違いかと思った従兄弟が下を向いてもう一度墓地の端を見直すと、既に輝く女性は消えていたという。