その日はどこも満室でちょっと古いラブホテルにようやく入れた。

人気がないのか部屋は一つしかうまってない。

部屋に入るなりおあずけをされていた犬のように俺たちは愛し合った。

盛り上がり過ぎたのか隣の部屋から壁を叩く音と「うるせーぞこらぁ!」声が聞こえてきた。

明らかに堅気とは違うとわかる口調。

俺たちは一気に冷め、大人しく寝る事にした。

しばらくすると隣の部屋から尋常ではない声が聞こえてきた。

『誰か助けてー!殺されるー!!』

『ざけんなこのアマぁ!』

『ギャー!・・・ッ・・・』

ガチャ・・・バタン・・・コツコツコツ・・・ガチャガチャ・・・

コンコン・・・「フロントのもんですがぁ」

誰か連絡してくれたんだね、と俺たち目配せしホッと胸を撫で下ろしながらドアに向かった。