父にはある病気を持った友人がいました。とても仲が良く、父はよく御見舞いしに行っていました。

ある日、その友人の体調が凄く良くなりました。

お医者さんからも1日だけは病院の外にでていいですよ、という許可を貰ったので、

父と友人はボウリングしにいく約束をしました。

次の日の午前10時に父が病院に迎えにいく予定でした。

父は家に帰り、そのままひきっぱなしだった布団に飛び込み、寝てしまいました。

眠りが浅くなった時、父は物音に気づきました。誰かがドアを叩いています。

「おーい!遊びに行こうよー!」

ドアを叩いている主は友人でした。父はぼんやりとする目で時計を見ました。

まだ朝の7時だったので、父は、

「まだボウリング場開いてないぞー!病院で待っとけー!」

と、布団に入ったまま、大声で言いました。するとドアの叩く音は消えました。

その後、何となく目が覚めた父は布団に入ったまんま5分間ぐらいぼーっとしていました。

すると、電話が掛かってきました。どうやら病院のようです。

「はい。○○ですけど…」

『あ、○○さんですか?実は、あなた様の御友人の●●さんが、今朝、急に容態が悪くなり亡くなりました。

まず●●さんのご家族やご両親に報告するのが先でしたので、報告が遅れてしまいました』

父はそれを聞いた瞬間、ゾッとしました。