これは最近、地元の先輩から聞いた話です。

聞いてて少しゾッとしたので、投稿させて頂きます。

横向ロッジというのは福島県にある、地元民なら誰でも知ってる心霊スポットです。

大学も夏休みに入り、特にやることもなく、暇を持て余していたN先輩は友人Yさん、

友人Aさんと共に肝試しに横向ロッジに行ってみようという話になった。

最初は反対していた友人Yさんも、N先輩とAさんに説得されて渋々行くことに。

ただでさえ田舎な福島。

猪苗代湖の横道を通り、地図を見ながら横向目指して車を走らせる。

山奥に入っていっただけあり、車が進むにつれ、周りはどんどん暗くなり、外灯すらなくなった。

「雰囲気出ててイイねぇ」などと話しながら道を進めること数十分。

その場所に不似合いな温泉施設みたいな建物が闇にまぎれながらゆっくりと輪郭をおびていく。

適当な路肩に車を停め、3人で懐中電灯片手に車を降りる。

建物の入口前で、「無駄にでけぇから3手に分かれて散策しねぇ?」とN先輩。

「いいよ。んじゃ取り敢えず20分後またここ集合で。各自写真撮っといてね」とAさん。

Yさんも文句をぶつぶつ言いながらも承諾。

心霊現象などを信じていなかったN先輩は適当に中を歩き回り、バシバシ写真を撮りながら進んでいく。

確かに不気味な雰囲気はあるが、別段何の変化も起こらない。

結局何もなく入口に戻ってきてしまった。他2人もそれぞれ戻ってきて、何もなかったとのこと。

車に戻ってデジカメを確認しても何も写っておらず。

「心霊スポットって言っても大したことなかったな」なんて言いながら帰路に着いた。

YさんとAさんを各家に送り届け、N先輩も帰宅。

何となく不完全燃焼な気持ちで、このまま寝るのもなぁと思い、N先輩は彼女を呼ぶことに。

電話をかけ、来る途中コンビニで酒でも買ってきてくれと頼み、自分はつまみでも作ろうとキッチンへ。

しばらくすると、ピンポーンっと呼び鈴

。ドアを開けると彼女が手ぶらで立っていた。

N先輩「え?酒は?」

彼女「え?あ、ごめん、急いで来たから忘れちゃった」

N先輩「は?マジかぁ。んじゃ少ないけどうちにあるビール飲も」

といった感じで二人でテレビ見ながら飲んでたそうです。

しばらくすると、ピンポーン。

N先輩「誰だ?こんな時間に」

彼女「怖くない?出なくて良いんじゃない?」などと話していると、

ピンポーン。ピンポーンピンポーン。

しつこく呼び鈴がなる。

N先輩「しつけーな。出るか。」

彼女「気をつけてね。」

先輩は玄関の前まで行き、「どちら様ですか?」と尋ねた瞬間、

ガチャリと鍵があき、勢いよくドアが開いた。

びっくりして飛び退くと、玄関の前にはさっきまでリビングにいたはずの彼女が。

N先輩「あれ?何でここにいるの?」

彼女「なんでって・・Nが私を呼んだんでしょ?ほら、お酒買ってきたよ!」

と言いコンビニの袋を手渡してくる。

N先輩「は?いや、だって今一緒に・・」

彼女「何か話し声聞こえたけど、他にも誰かいるの?」

混乱。何とか冷静になろうとするが、状況がよく飲み込めない。

「あがるよー」

と言いながら彼女は部屋に入っていく。

彼女「なーんだ。誰もいないじゃん。誰と話してたの?」

いや、いやいやいやいやいやいやいや。

おかしい。おかしい。おかしい。

そんなはずない。今まで彼女と俺はここで一緒にいたはずだ。それが何故玄関に立ってるんだ。

ここは5階だし、ベランダもない。

どう考えても玄関に回り込む手段なんてないはずだ。

どんどん青ざめてくN先輩。

N先輩「あのさ、ちょっと聞いて欲しいんだけど・・」と前置きし事情を話す。

話し終えて彼女も青ざめる。

部屋には確かに二人分の缶ビール、皿、つまみ。

その日はファミレスで夜を明かしたそうです。

翌日、先輩はYさんAさんと連絡をとり、お祓いにいくことに。

そこの寺の住職さんは3人を見ると「おかえり」と一言。

3人でぽかーんとしてると「横向かい?」と言われた。

N先輩が「はい、そこに行ってからおかしな事があって・・。何で分かるんですか?」と聞くと、住職さんは

「お前の後ろにいる女。前にお祓いきた人にもついてたからの。またうちに来おって。」

先輩はその日以来、心霊スポットに行くことはなくなったそうです。