誰がそう呼んだかわからないのですが、今から約15年前ピンクマンションと呼ばれていた廃墟がありました。

ぜんぜんピンクじゃないんですけど。

それは茨城県日立市の鉱山病院の上のほう、本山キャンプ場の手前、

今はもう取り壊されてしまいましたが、そこにまつわるお話です。

当時、周りは有刺鉄線で囲われており何人の侵入も拒むような雰囲気を持っていました。

高校を卒業して免許取たての僕たちはドライブがてら何度かそのマンションに行きましたが、

その度、 有刺鉄線に行く手を阻まれてきました。

そんなある時、バイト先の仲間と深夜心霊スポットを探検したいとの話になり…。

例のピンクマンションへ行く事になりました。

その時はヤロー4人でバイト先のヤツの車で行った訳ですが…。

やっぱり案の定、有刺鉄線に阻ま敷地の中に入ることすらできません。

門は鉄の鎖と南京錠によってガッチリ閉じられています。

いつもの様に門の前でタバコを吸ってグダグダやって帰ろうとしたその時…!!

車が一台やってきました。

なんとその中には女の子3人とヤロー2人…。

なんとも羨ましい状態 …

『こんばんわ』


と声をかけられ話してみると、なんでも僕たちと同い年で地元の人達らしい。

ここは昔から心霊スポットとして有名でなんでも『ぎ○あいこ』が霊の溜まり場になっていると。

そいつら情報だと、第二次世界大戦中、死体置き場だったとかなかったとか…。

で、やっぱり南京錠と有刺鉄線に阻まれ入った人はいない。との事。




…やっぱり女の子いるとテンション上がるね。

友達はおもむろに車に戻るとなんと、ニッパーを持ってきた。

で、それで有刺鉄線をパッチンパッチン切り始めた訳だ。



はい、進入路確保。

そこで俺たち8人は初めてその敷地に入った訳だ。

今考えればかなりの勢いで器物破損&不法侵入ですね。

でも、もう15年も前の事なので時効という事で…。




中は…思いのほかキレイ。

伊達に地元のヤツラですら入れなかっただけの事はある。

荒れてはいるが落書きとは全く無くガラスもほとんど割れてない。

地元のヤンキーも恐れて中には入らなかった訳か…。

明かりが無いのでジッポのライターを頼りに1階のベランダへ…。

窓ガラスが閉まっており鍵が掛かっている。

やっぱり、女の子いると調子に乗るじゃん。


若い頃のオレ。


何を思ったか窓に蹴りを入れる。

割れる窓ガラス



飛び散る破片



中に吹っ飛ぶオレの靴

はい、実は中に入る気なかったんですけど靴が中に吹っ飛んで行ってしまったので中に入るしかありませんでした。


つまり、オレがその恐怖スポットに足を踏み入れた最初の一人なんです…。

あとから考えれば、外の入り口の階段から行けば窓ガラスを割る必要全くなかったんですけど…。



で、その時は中を散策した。

やっぱりキレイ。荒れてるけど落書きひとつ無い。

で、屋上へ行って屋上に今日の日付と『ロ○ソン勝田中央店、○○、○○、○○、○○参上!!』

とバカな落書きとみんなで記念撮影をして帰ってきました。

で、女の子の連絡先を聞くでもなくこの日は解散。

しかし、本当の恐怖のはじまりはここからだった…。

それから2ヵ月後…

俺たちは再びピンクマンションを訪れる事になった。

それは俺たちと同い年のだてさん(仮名、バイト先のコね)って女の子が前回置いてけぼりをくったのですねていたからだ。

で、行くならみんなで行きたいって事だったんだけど中々都合がつかず2ヶ月空いてしまった。

で、やっとみんなの都合がつき今回は前回の面子+だてさんの5人でピンクマンションへ向かった…

ピンクマンションに着く。

すると…

先客がいた。
屋上から手を振って叫んでいる。
『そこから入れますよ~!怖いから早くきて~!!』と嬉しそうな女のコの声が聞こえる。



…そこから入れるも何もここは俺たちがあけたんすけど


で、敷地に入る。


ゴミが散乱してる。


前回入った時はこんなもの無かった。


建物に入る。


落書きだらけ。


誰か入ったヤツがいるとこんなモンか…。

それで俺たちは階段を登って屋上を目指した。
上の方で先客の『キャーキャー』はしゃぐ声が聞こえる。
俺は5人のうちの最後尾を歩いていた。



大分階段を登った。まもなく屋上。



すると…



下の方から…

『お~い!ちょっと待ってくれよ~!』


と男の声が聞こえる。


俺は最後尾だ。

どうやら上のヤツらの連れらしい。
屋上に着いた。
男女数人いる。
そこで上にいたヤツラと

『怖かった~』


『後から来てくれて安心した』


『最近ここ入れる様になったんだよね~』


『じつはここ、俺たちが最初に入ったんだぜ~』


『え~!すご~い!』

なんて他愛の無い話をしていた。

そこで気になった事…


合流してから人数が増えていない。

で、聞いてみた。

『あれ?人数これだけ?』

『そうっすよ』

…。

さっきの声は?気のせい?それとも?

俺たちの連れは誰も気付いてない様子だった。

その後、しばらく談笑して皆で屋上で記念に立ち小便をして記念撮影をした。

で、円もたけなわ、これで解散となった。

みんなで下まで降りて、先客たちが車に乗り込み帰っていった。

で、だてさんが一言。

『ねー、しむけんくん、さっきなんで人数これだけ?って聞いたの?』

『いや…なんか階段登ってる時、下から待ってって声聞こえた様な気がしたから…』

『まじ!?やっぱ聞こえたよね!?女の人の声で「ねーちょっと待ってよ~!」って!!』

…!?

『いや!!男だったぞ!?俺が聞いたのは!?』

…!!!!!




するとその時!!!!!






建物の方から…


『ちょっと待てよ!』

『ちょっと待って~!』


男女複数の声が聞こえる。

今度は、俺とだてさん以外にも聞こえた様だ。

『さっきの目の前で連中帰ったよな!?』

『他に誰もいなかったよな!?』

すると友達が『あ、あれ…』と建物を指差している。

おくじょうで手を振っている数人の人影が見えます。。。

周りには俺たちの車しか停まっていません…

『やばくね?』

『あれ…ちがうだろ?』

『つか、さっきのやつらは!?』

俺たちは大パニックに陥りとにかく逃げよう!と結論に達した。

慌てて車に飛び乗った。

帰り道、山の中にもかかわらず何故か、客の一人もいない『屋台のラーメン屋』が路肩で営業していた!

『つか、あれもヤバくね!?』

大混乱に陥り慌てて車を走らせる。

やっとの事で日立市街まで戻ってこれた…。


俺たちが降りたあとに屋上から手を振っていた連中はまず間違いなくあっちの人たちとして…

俺たちの先客も生きてる人達…?

山の中の不自然な屋台は…?


疑問だらけでした。

この約1年後…再び検証にでかけた

あれは一体なんだったのだろう?と気になり友人2人と検証しに行く事になった。
で、今度は真昼間に乗り込んだ。


空高くキレイな青空が広がっている。

で、経験者の俺が他の2人を後ろに従え先頭きって歩っていった。

そして俺が第一歩を踏み込んだら…










いきなり雷が『ピカっゴロゴロゴロ…』となり晴れていた空がみるみる暗くなり土砂降りの雨。

うしろにいた連れは『これ絶対入るなって言ってるよー!!』と逃げ出す始末。

もちろん俺も逃げ出した。



おそらく偶然だと思うのだけど…

ドンピシャのタイミングでかなり怖かったです。

それからしばらくして取り壊されちゃって

当時は霊感ある友達がいなかったので、結局いたのかどうかも何もかも不明

でもたぶん、なんかしらいたっぽいですね。