これは、私の家族に関する話です。

(方言を使った表現もあるので、分かり辛いかもしれません。ご了承下さい。)

私の弟と母親は霊感といったものが強い様で、様々な心霊現象に出会っています。

旅行した時の記念写真等には必ずと言っていい程、母親の左手、

左足が写っていないものや顔の様なものが写り込んでいた心霊写真が日常茶飯事でした。

今回はまず1つ、弟に関する心霊体験?をお話したいと思います。

私が高校2年生の時でした。

深夜1時くらいに自室(2階)で勉強をしていたところ1本の電話が。

何事かと思い、1階で寝ていた父親がすぐ出ました。内容は祖父が危篤と叔父からの電話。

私はテスト期間中であったため、自宅で待機し、母親と父親が祖父宅へ駆けつけました。

この時、4歳離れた弟は自室で寝ていました。

私は祖父の様態を心配しながら、親の帰りを待っていました。

しかし、私の思いも空しく、朝方に帰宅した両親に尋ねましたが、祖父は心筋梗塞で亡くなってしまいました。

夕方から通夜との事で、祖父の遺体は病院の霊安室に保管されているそうでした。

午前7時頃、弟が起きてきました。

両親が祖父の訃報を伝えようとした矢先、弟が言いました。

弟『夢に、じいちゃん出てきてさぁ・・・』

母親『そのじいちゃんなんだけど・・・』

と言い掛けた時

弟『釣り道具全部くれるってさ!でもね、じいちゃん何か変なんだ。

旅館の浴衣みたいなの着とって、鼻に綿を詰めとっと。

それで、その綿をオレに見せてくるわけ。“ほら、○○、見てんの、じいちゃん凄っかっぞ!フンッ!”って、

鼻に詰めた綿を飛ばしてくるんだよ。マジウケタけんね!』

私達は言葉を発する事が出来ませんでした。

深夜、祖父が亡くなった事を知らない弟。

まして、亡くなった人の格好や鼻に綿を詰める等、実際見た人しか知りません。

弟に訃報を伝えたところ、やはり弟も言葉が出ませんでした。

日頃、弟を可愛がり、よく釣りに連れて行ってくれていた祖父。

また、生前はとてもヒョウキンでよく、豆を鼻に詰めては飛ばせ見せたりと私達を笑わせてくれていました。

きっと、何も知らない弟に知らせたかったのでしょうか。

【後日談】

祖父の49日も過ぎた頃に、私は夢を見ました。

火に包まれる、祖母。

そして、それを必死に消そうと、亡くなった祖父が祖母を抱きしめていました。

私は泣きながら「ばぁ~ちゃん!!」と叫び、目覚めました。

母親に話したところ、母親は言いました。

母親『あら、あんたも見たんね?私もこの前見て、ばあちゃんに話したとよ。したら、ばあちゃん、こげん事言うと。』

祖母『んまぁ・・・じいちゃんが私に気をつけろって言ってるのかもね~。

仏壇にお供え物をする度に蝋燭の火で火傷しとったとよ。この前はエプロン焦がしちゃったし。』

取って付けた様な話ですが、私達家族は、

祖父が夢に出てきては、何かを伝えようとしてくれているのと信じています。