131 129 sage New! 2005/10/16(日) 20:58:32 ID:p7i1wmxX0

しかし、やはり昔のことで、凶子が生まれても、
生まれてすぐには分からずに、ある程度成長してから、凶子と分かる例が多かったようです。
そういう子たちは、その奇行から、やはりキツネ憑きなど、禍々しいものと考えられていました。
そして、その親子共々、集落内に災いを呼ぶとして、殺されたそうです。
しかも、その殺され方が、凶女に、わが子をその手で殺させ、
さらにその凶女もとてもひどい方法で殺すという、いやな内容でした。。
あまり詳しいことは分かりませんでしたが、
伝わっていないということは余程ひどい内容だったのではないでしょうか?


132 129 sage New! 2005/10/16(日) 20:59:46 ID:p7i1wmxX0

しかし、凶女は、殺された後も集落に災いを及ぼすと考えられました。
そこで、例の「かんひも」の登場です。

「かんひも」は前にも書いたように、「髪被喪」と書きます。
つまり、「髪」のまじないで「喪(良くないこと・災い)」を「被」せるという事です。
どうやら、凶女の髪の束を使い、凶子の骨で作った珠で留め、特殊なまじないにしたようです。
そしてそれを、隣村(といっても当時はかなり離れていて交流はあまり無かったようですが)の
地に埋めて、災いを他村に被せようとしたのです。
腕輪の形状をしていたものの、もともとはそういった呪詛的な意味の方が大きかったようです。
また、今回の物は腕輪でしたが、首輪などいろいろな形状があるようです。

しかし、呪いには必ず呪い返しが付き物です。
仕掛けられた「かんひも」に気がつくと、
掘り返して、こちらの村に仕掛け返したそうです。
それを防ぐために生まれたのが道祖神「阿苦」です。


133 129 sage New! 2005/10/16(日) 21:00:36 ID:p7i1wmxX0

村人は、埋められた「かんひも」に気づくと、その上に「阿苦」を置いて封じました。
「阿苦」は本来「架苦」と呼ばれており、
石碑に刻まれた人物に「苦」を「架」すことにより、
村に再び災いが舞い戻ってくるのを防ごうと考えたのではないでしょうか。

そして、その隣村への道が、ちょうど裏山から続いていたそうです。
時の流れの中で、「かんひも」は穢れを失って、風化していったようですが、
例の「かんひも」はまだ効力の残っていたものなのでしょうか?

僕の調べた範囲で分かったのはこのくらいです。
また、詳しい方などいましたら、ご教授願います。

最後に。
婆ちゃんに、気になっていたものの聞けなかったKのその後を聞きました。
Kは、あれから地元の大きな病院に連れて行かれました。
坊様の力か、そのころにはすでに髪は1本も残ってなく、
刃物の切り口と、中身がスカスカの腕の皮だけになっていたそうです。

なんとか一命は取り留めたものの、Kは一生寝たきりとなってしまっていました。
医者の話では、
脳に細かい、「髪の細さほどの無数の穴」が開いていたと・・・。

みなさんも、「かんひも」を見つけても、
決して腕にはめたりなさいませんよう。
長距離ドライブ及び、徹夜の調べ物でふらふらの上での書き込みなので、
誤字脱字、読みにくい箇所はお許しください。

とりあえず、分かったことをお知らせしたかったもので・・・。

136 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/10/16(日) 21:22:36 ID:F3G2bUi90

かんひもの話、非常に興味深い
が、少し気になったことが……

>>129からの説明のうち、>>132-133の部分で、

>仕掛けられた「かんひも」に気がつくと、
>掘り返して、こちらの村に仕掛け返したそうです。
>それを防ぐために生まれたのが道祖神「阿苦」です。
>
>村人は、埋められた「かんひも」に気づくと、
>その上に「阿苦」を置いて封じました。
>「阿苦」は本来「架苦」と呼ばれており、
>石碑に刻まれた人物に「苦」を「架」すことにより、
>村に再び災いが舞い戻ってくるのを防ごうと考えたのではないでしょうか。

とあるんだが、この村人ってのはどの村の村人なんだろうか
「村に再び~」というところから考えると、かんひもを作った村のほうか?
しかし>>132を読むと、かんひもは隣村に呪いを擦り付けるための物だと書いてあって、
話が上手くつながってない気がするんだよな……

137 あなたのうしろに名無しさんが sage New! 2005/10/16(日) 21:30:21 ID:qOnhfDHA0

俺もそれは感じた。
阿苦の存在意義がイマイチわからんな。
とりあえず乙>129

138 129 sage New! 2005/10/16(日) 21:31:08 ID:4yudFh43O

あ、分かりづらくてすみません。
「村人」は、作った方の村人で、阿苦を設置したのは、まじない返しに遭ったときの話です。        
なぜか、急にパソコンが落ちてしまって、携帯からの書き込みなので、読みづらかったらすみません。

139 博 sage New! 2005/10/16(日) 21:34:13 ID:LJg3O2sXO

>>136
村をAとBに置き換えろよ。分かりやすくなるから。

A(かんひもを作った)
B(かんひもを仕掛けられた)
AがBに仕掛ける
Bは気づきAに仕掛け返す
Aはそれに気づき呪詛返しを防ぐため道祖神を配置

ってことだから”その村人”てのはAのこと。