これは僕が小学校3年のときに体験した話です。小学校の頃は霊というのをよくみており、
頻繁にみてたため、『あっ、またでた』程度でスルーしてました。
ある日、友達が家に遊びに来たので、ゲームやらして遊んでたんですが、やることが無くなり、
友達がかくれんぼをやろうという事になりました。ソイツはここでやると言い出し、
「じゃあ俺鬼やっから」
と言うんで、速攻トイレに。こんときドアは半開き。なんでトイレかというと、家はアパートで一部屋しかなく、
隠れる場所といわれたらトイレしかないからです。それは友達も知ってました。
その時は『すぐ見つけてバカにする気だな』と思いつつ、トイレに隠れてました。
「…8、9、10」
友達が10数え終わり、僕を探しはじめましたが…
「……………」
5分くらい経っても来ないし、全く音が聞こえない。からかってんのか?と思い名前を呼んだけど返事なし。
そういやなんか寒いなぁ…と思って立とうとしたら
体が全く動かないではありませんか!そして視線をあげると…
誰かいる!!ドアを半開きにしてたため隙間から少し廊下が見えるんですが、
明らかに友達じゃない…っつうか人じゃない何かがいる!形はよく見えませんでしたが、
確かにソレは歩いており、しかし足音は全くせず、何かを探すように目をキョロキョロしてました。
その目は光っており、今までみたことのない目をしてました。あえていうなら絵でよく見る河童の目に似てたかも。
とにかく早くどっか行けと思いつつも、何故か視線は逸らす事ができない。
そしてソイツは半開きのドアの目の前まできて、入りたいけど入れないというような感じでした。
これはチャンスと思い、大声で
「うおぉーー」と叫びました。すると体が楽になり、廊下から足音が聞こえ、友達が現れました。
「どした!?」
「どしたって、お前がかくれんぼしたいいうから隠れたんじゃん!何で探さないの?」
「?俺言ってないよ?」
友達はずっと漫画を読んでいたところ、急に雄叫びが聞こえたので来てみたら俺が座ってたそうです。
俺は誰と話してたんだ?誰とかくれんぼを?
あれから怖くてかくれんぼはしてません。
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