780 :763:2007/03/14(水) 05:25:49 ID:Xss+iCNa0
その次の夜にお通夜があり、俺も両親とともに行ったのだが、俺はすごく嫌がってた。
ただ親が、「一応供養だけはしとかな、変なことあったら嫌やろ?」って言うので、
仕方なく行くことになった。
お通夜もかなり変わっており、通常のお通夜と違い遺影など無く、その代わりに紙にAの名前が書いており、
それを御棺の側面にびっしり貼り付けていて、近づくのも嫌になるような不気味さを漂わせてた。
Bさん曰く、
「写真を置くと、写真の顔が変形するんだよ。
それは見るのが耐えれないほどの奇怪なモノだから、この地域ではこういうやり方でやるんだ。
名前の書いた紙をびっしり貼ってるのは、『コイツはAだ。××××ではないんだ』っていう証なんだ」
との事。(本当に意味不明。奇怪すぎる内容にひいた)
その時、Aの父親が俺に話かけてきて、
「迷惑かけてごめんね」と、Aが家出したときに書いた手紙と遺書を見せてきた。
遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
家出をした際に書かれた手紙には、
『○(俺の名前)にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。
おじさん(Bさん)が、○のあいつを御祓いしたからもう大丈夫って言ってたけど、
あいつは俺に来たみたい。
でも、おとうさんはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます。
行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね。』とあった。
Aの両親は別居中だったため、Aは母親方の実家に向かったらしかったが、
そのまま行方不明になったらしい。
ただ、何故か警察は家出だと言って、行方不明というよりは、家出人としてしか扱わなかったそうだ。
781 :763:2007/03/14(水) 05:26:33 ID:Xss+iCNa0
それは本当に、見なかったほうが良かったって思った。
あいつとか書かれてるし、意味も不明なので。
その日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて、怖さで震えてきた。
Aの自殺した時間が朝方だったことも怖さをまして、ココには居たくないって本気で思った。
俺がおかしかったんじゃなく、こいつらが異常だって思った。
お経も無く、変な平屋のような場所に棺桶が置かれており、びっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、
その挙句、親戚の何人かは笑っているのである。
韓国だかどこかで泣き子といって、泣くだけの為に葬式に参加してるってやつがいるって、
気味の悪い話も聞いたことがあるけど、
この集落に伝わる葬式も、気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
うちの両親もさすがにこの状況は怖かったらしく、「もう、かえるか」と、挨拶も早々に切り上げた。
782 :763:2007/03/14(水) 05:32:31 ID:Xss+iCNa0
それから数日後に、Bさんが両親に言ったのが、
俺に憑いてたのは、Aのおばあさん(つまりBさんの母親)が、
××××になって(霊だろうけど、そうは言わなかったので)憑いてたとのこと。
もうそんな話はどうでも良いから、聞きたくも無かったけど、「聞いといて」との事なので聞かされた。
飛び降り自殺をしたニンゲンも裏S区出身者で、××××に追いかけられてた事。
俺に取り憑いた理由はわからないが、以前Aの家に行った時についたのかもとの事。等を聞かされた。
そこで俺も、怖いと思ってたことを2つ聞いた。
1つ目は、Bさんに殴られる前に見た『顔』。
2つ目は、飛び降りしたはずの人間が階段に居て、下の遺体のもとに駆け寄ろうとしてたが、
アレは何なのか。
コメント
コメントする