今から3年前の夏の出来事です。



親戚の方が亡くなり葬式に出掛ける事になりました。家での事を一通りすませて葬儀場へ移動しました。


その葬儀場はまだできたばかりのところでまだ知らないところでした。


入った瞬間に上から物凄い圧迫感を受けました。

物凄いやつがいる!!


わかりましたが、自分が何かを言って遺族を不安がらせるのもよくないと考えて平然を装っていました。


一階部分はホールがあり正面が食事などする会場になっていて左奥の方に控室がありました。


寒気が止まらないけどはっきりわかるのが一階にはいないということ、

そして段々左目が黒くモヤがかかり始めていた事ぐらいでした。


葬儀は二階で行われるそうなので二階に移動、

そこはありえないくらく冷気が漂い全体が黒いモヤで覆われていました。



こんなところでやるのか?高い金だした坊主は全く気付かないのか??


そんな中始まった葬式


始めは坊主の姿も見えていた左目も5分とたたず完全に見えなくなった。

見えなくなった?どちらかというと感じなくなったって方が正しいかもしれません…


ここまでくると坊主のお経も聞こえません、全く聞こえない、左目?多分顔の左半分が感覚がない

そんな時間が自分の中ではとっても長く感じでいた時、

『ズキッ』と頭が鈍い痛みを感じたと同時くらいに坊主の右後ろに宙に人が浮いてるのを見つけた。


こいつか…でも攻撃的な悪意は感じない。多分土地に憑いたやつ…


このくらいのことが何となくわかった。


その後すぐに左目がえぐられるような激しい痛みに襲われました。


今まで感じたことがないような、声すら出せない痛みを感じながらのたうちまわる事もなく、

全身が固まったまま右目は宙にういた女性を見つめていました。

その宙にういた女性は少しずつこっちを向きました。


その女性がゆっくりこちらを完全に振り向いた時、左目が見えませんでした。


左目半分はどす黒く変色し見えない、潰れているようにも見える…恐怖感とともになんだ?

と感じたのを覚えています。



そしてその女性がニヤッと口が動いた後から見えていた右目も真っ暗になり、

気付いた時は葬儀も終わりみなが食事会場て食べてる中、

ホール横のイスに左目を両手押さえながらお坊さんに介抱されていました。



『気がついたかい?』


多分お坊さんはそう言ったと思いますがまだ耳は聞こえませんでした。


それでも一階に避難した事により、

少しずつ耳も聞こえはじめ意識もはっきりしましたが左目だけは黒くもやがかかっていて見えませんでした。


そこにお坊さんが戻ってきました。


坊『ちゃんと戻った?』

猫『ハイ、でもまだ左目が…』


坊『見えない?』


猫『ハイ…』


坊『見えてたの?』


猫『??見えてた?』


坊『私の後ろに浮いてたでしょ?女の人』


猫『!!!!!』


坊『ごめんなさいね…私もあんなに強いのはじめてでね、私の力ぢゃどうにもこうにも』


猫『知ってたんですか?』


坊『君は障られたみたいだからしばらく左目見えないかもしれないけど、大丈夫だから』


猫『この土地ってずっと前はなんですか?』


坊『私は派遣されただけだからここの出身ぢゃないから詳しくはわからない。

だけどこれ以上関わらない方がいい!わかるよね?』


猫『………ハイ。』


葬儀中左目を押さえてはいたものの倒れてはいなかったようです。


その後、この葬儀場には一切足を運んでないのでわかりません。


見えなかった左目は3日かかりましたが治りました。