先輩から聞いた話は

本当にその辺にある都市伝説という感じのものでした。


かしまさん、牛の首、さっちゃん、紫の鏡、蒼文禅(←これはちがうか)のような

聞いたらいけない話でした。


その手の話で実際に被害にあったためしがなかったので、

また同じような話かと思っていました。


その話は



恨みを残した武士がこの話を聞いた人のところに来る。

大抵は聞いてから3日以内にくる、2週間なにもなければ大丈夫。


そいつはドアや窓、壁等を叩いてくる。

開けてしまうと首を切り落とされる。



というよくある感じの内容でした。


しかし、この話には今まで聞いたことのないタイプの

明確な呪いの発動条件がついていました。


呪いの発動条件とは


この話の登場人物である○○○○の○○○○という名前そのもので、

この○○○○という名前を聞かなければ決してその武士はこないというのです。


そして、もしも来られて壁などをたたかれても、

○○○○という名前を何度も呼び続ければ助かるという救済措置までついていました。



その話を聞いた晩、寝ようとしていたら外壁を乱打されました。


ベランダも足場もない2階の外壁を。

もちろん○○○○と唱えまくりましたよ。


俺の経験は以上です。


なぜ○○○○が伏字なのかって?


この話の1番怖いのは、この話をする人には、

この話をするその度に○○○○が来るってことなんです。


今までに他人に話して2度来られてるので、もう勘弁です。


ネットでも呪いが有効だったら誰かが読むたびに、

俺に呪いが発動することになってしまう。