季節は冬、元気だったおじいちゃんが急に死んでしまい、

俺は急遽仕事を休み、葬式に行った。


おじいちゃんとの急の別れに、

俺は思わず涙していた。


親戚達に泣いてる顔を見られたくなかったので、

お寺の駐車場で煙草を吸いながら泣いていた。


そんな俺を見付けた親戚の中で

嫌われ者のAおじさんが、

近寄ってきて俺に


「メソメソするなょ、俺の方が辛いんだ。来週も葬式あるぞ…」


と言って、Aおじさんは、車に乗り、

一足先に帰ってしまった。


その後俺は、親戚達と死ぬほど飲んだ。


それから五日後、

元気だったBおじさんが交通事故で死んだ。


Bおじさんの葬式の時、

俺は、隅っこの方にいた、


Aおじさんにこっそり、


何で分かったの?


と聞いてみたところ。


普通の人が、産まれたての赤ちゃんと、

生後1ヶ月の赤ちゃんを見分けられるのと同じように、

顔を見れば、後どのくらい生きられるかが分かる能力が、

Aおじさんにはあるらしい。


念のため、俺は後どのくらい、

生きられるか聞いてみたところ。


「そんなのは、知らない方がいいんよ。」


と言われた。


後で自分の父さんにその事を話しをしたところ、

Bおじさんが死ぬ事は、おじいちゃんの葬式の時に、

Bおじさんも含め、全員が知っていたらしい。


Aおじさんが、皆の前でBおじさんに話したのだそーだ。


しかし、その時誰も信じなかった、


むしろ反感をかった。


その後Aおじさんは、Bおじさんの葬式を境に、

親戚関係を一切拒否し、連絡先も分かりません。