だいぶ前の話です。


街中で昔の友達と偶然に会い、

他の友人を呼んで5人でプチ同窓会を開くことになりました。


懐かしい顔ぶれに、昔話をしつつ楽しくお酒を飲んでいました。


お酒に弱い私はあまり飲まなかったのですが、みんなはガバガバ飲んでいました。


するとA君が酔いつぶれて寝てしまいました。


みんなは


「寝るにはまだ早いぞ~」


といってたたき起こそうとしてました。


そこでB君が呂律の回らない口で


「みんなで有ること無いこと吹き込もうぜぇ~」


といい、みんなで色々とA君の耳に囁きはじめました。


B「君は目が覚めると好きな人に告白する~」


C「俺に3万円をくれる~」


私「今日はA君がおごってくれる~」


など冗談をいってました。


そしてD君がとんでもないことを言いはじめました。


「お前が目を覚ますとなぜか憎しみが沸いてくる。憎い憎い憎い憎い。

そしてお前は憎いあいつを殺したくなる。殺す!殺す!殺す!殺す!」


みんなその場で引いてしまいました。


D君は何を言ってるんだろうと・・・


「な、なにいってんだよ!?」


「おいおい冗談にもなんねーぞ」


などみんなはいいました。


するとD君は


「いやさ、TVで前みてさぁ。こうやって吹き込むと本当にそうするらしいみたいなんだわ」


と、言っていました。私は


「いくらなんでも危ないよう」


といい、みんなも


「洒落にならん」


と焦っていました。


D君も反省し


「ゴメンゴメン、さっきの冗談だ~冗談だ~ジョ・ウ・ダ・ン」


と眠っているA君に語りかけました。


そんなことも忘れてまた楽しく昔話をしてお酒を飲んでいました。


「そういえばそんなこともあったけなぁ(笑)」


「お前、あん時はマジでビビッたよ」


「あはは(笑)」


そんな当時の話に私もお腹を抱えて笑っていました。


するとA君がむくりと起きはじめました。


「おっ!起きたかぁ」


「ちょうどお前の恥ずかしい事件を話してたとこだよ」


と、みんなでA君に話しかけました。


まだ寝ぼけているのかA君は視点が定まっていませんでした。


A君はゆっくり立ち上がると何か喋りはじめました。


「・・・ス。・・・ロス。」


みんなはキョトンとしていました。


D君が近寄り


「だいじょうぶかぁ?飲みすぎたかぁ?」


と、そのときでした。


A君の両手がD君の首へといきました。


すると、もの凄い勢いで首を絞め始めたんです!


突然のことにD君は


「グッ・・ウェ・・・・・ェ・・・」


と声にならない声をだし振りほどこうとしました。


「コロス、コロス、コロス、コロス、コロス・・・」


A君の声がはっきりと聞こえてきました。


みんな慌ててA君を取り押さえました。


「ゴホッ!ゴホ!ゴホッ・・ハァハァハァ・・・」


私は助けられたD君にかけよりました。


A君はまだ


「コロス!コロス!コロス!」


と叫んでいました。


その叫び声に気がついた店員さんが駆けつけて


「このままではいけない」


と警察も呼ぶこととなり、A君を止めに入りました。


それから暴れて疲れたのかA君も落ち着き、色々と事情聴取も聞かれ

プチ同窓会は終了となりました。


帰り際D君が


「こえー」


といい、みんなで呆れ果てていました。   おわり


PS 皆さんも気をつけてくださいね。