これは俺の友達の話。


怖いかどうかは分からないけど面白かったので。


友達のKの家はすごく古い家でいかにも幽霊とか霊現象おきそうな家である。

(確か「かま○たちの夜」とかいうゲームのジャケ写にもなったらしい。自慢してたw)


墓地も家の非常に近くにあると言ってた気がする。


そんなKの家はやっぱりというか、よく怪奇現象が起きる。


別段本人は霊感が強いわけじゃないと言っていたけど。


怪奇現象というのは例えば女のすすり泣きとかラップ音とかで、

これはもう日常茶飯事だそうだ。


あとは誰もいないはずの部屋で誰かが摺り足で歩く音とか。。。


話を聞いているだけでも普通ならビビって生活できないが、

昔からなのでKは慣れっこになったと言っていた。


そんな彼だが最近ものすごく驚いた現象があったそうだ。


ある日いつもどおりにベッドに入り寝たK。


彼は人と比べても割と寝つきが良い方である。


だが、、その日に限ってなかなか寝付けなかったそうだ。


何回も寝返りをうって、やっとうとうとし始めたころには

もう3時を回っていたそうだ。


しかしそれからしばらくすると急にドンっと体に衝撃を受けて、

金縛りにあい、掛け布団がものすごく重く感じたと言う。


金縛りはたまにあるから、しばらくすれば元に戻るだろうと、

目を閉じていたのだが、一向になおる気配がなくさすがのKも焦ってきた。


段々と冷や汗が噴出し、息苦しさも覚えてきた。

(いつもの金縛りじゃないな、、、)


直感でそう感じた。何とか動けないかと頑張ってみたが

体はビクともせず、息苦しくなるばかり。


唯一動かせたのは目だけ。Kは目だけ動かし部屋を見渡した。


特に変化もないし、体の上にも何か乗ってるのも見えない。


そしてその目をベッドの脇のテレビに向けた瞬間。


バッとテレビが付いたのだ。明るい光がKを照らす。


まぶしさ堪え目を細めて見ると

テレビには真っ白な画面の真ん中に時計が浮かんでいた。


まるでそれは時報の様に、ピッピッピッピ と鳴る。


時計の針はもうすぐ4時を指そうとしていた。


ピッピッピッピ ピーン!


4時になった瞬間!


足の方のドアが勢い良くバーンと開いたのだ。


見たこともない婆さんが飛び掛ってくるやいなやKのベッドにまたがり


「何時だと思ってんだ!!こらー!!!!!!!」


と叫んだ!


あまりのことにKはビックリして思わず悲鳴を挙げたという。


ふと我に返ると金縛りも解けて部屋にはザー...という砂嵐のような

テレビ画面になっていたようだ。


果たしてKは夢を見ていたのだろうか、、、。


本人も


「寝た記憶は全くないしテレビもつけてないから

夢じゃないと思うんだけど寝ぼけてたのかなぁ」


と言っていた。


この話を夜中Kから聞いたときはすげー怖かったけど、

落ち着いてみるとKに言った婆さんのセリフが笑えたw