結構前の事なんですが、

まぁとりあえず聞いてください。


俺はその日の夜

いつもと同じように風呂に入ったんです。


特に何という事も無く入っていたんですが

体を洗っている時、鏡を見てふと


「思いっきり怖い顔をしてみよう」


と思いました。


そして体を洗いつつ考えて、

確か髪の毛を前にたらし

その間から睨むような目をする事にしました。


体についた泡を洗い流し、

鏡を見るのと同時に先程の顔をしました。


すると鏡には恐ろしい俺の顔と

俺の後ろに青白い女性(髪型から推測)が

鏡を覗き込むように立っていたのです。


一瞬にして鳥肌が立ち、

しかもその女性と目が合いました。


その瞬間両者共に『ビクッ』として、

向こうは畏怖の表情をしていました。


俺は頭の中が真っ白になりましたが

勇気を振り絞り後ろを向きました。


しかし当然の如く誰もいません。


その後は特に何もありませんが

自分の部屋に戻るとプリントに殴り書きで


『根っからのワルだな』


って書かれてました。


その日俺は布団の中で泣きました


『俺の顔はそんなに怖いのか・・・』


と。


今でも思い出すとへこみます。