大学2年の夏、

俺はサークル先輩の実家の民宿に

男女6人で遊びに行った。


民宿から歩いて3分で海水浴場もあって、

遊ぶには最適の場所だった。


怖いことがあったのは民宿でのことなんだが、

民宿は微妙におかしな作りの場所が1つあった。


外から見ると部屋があるように見えるんだが、

その部分が民宿の中から見ると曲がり角になっていた。


ドアもなければふすまも無い。


しかもその周辺だけ壁紙が違うし、

壁も新しい感じだった。


俺は先輩のオヤジさん(以下Tさん)に


『ここって部屋があるんじゃないんですか』


って聞いたが、Tさんは


『僕が来る前からそうだったから、わからないな。

でも、怖い噂は無いよ』


と言った。


でも、俺の親友でサークル内の心霊案内人阿部(仮名、霊感持ちのA)は


『中に入ってみてもいいですかね?』


と笑いながら言った。


オヤジさんは笑いながら許可を出したが、

俺は嫌な予感がプンプンした。


次の日、阿部は

何処からかデカイハンマーを持ってきて壁を壊そうとしたが、

外から板を外して入れることが判明し、

ハンマーは用無しだった。


結論から言うと何もなかった。


でも、部屋の中は夏なのにちょっと寒かった。


阿部と先輩はこの部屋で

怖い話大会しようと言い出した。


夜、ろうそくを点けて全員で怖い話を始めた。


3つほど話したあとからラップ音がひどくなった。


ピシッとかオーンとかシュッとか

高周波?みたいな音(スピーカーのキーン音)


その時ビデオも撮っていたんだけど、

充電MAXだったのにいきなり電池切れ


女の子も泣き出したので、

怖い話大会は中止になった。


部屋に帰って、

俺はビデオを充電して

さっき録画した映像を阿部と一緒に見てた。


そしたら何か変な音が入ってた。


音って言うより声


音量上げて聞いてみたら

帰って来いこっちに来い

って言ってるように聞こえないでもなかった。


阿部はいきなり立ち上がって

その部屋に行くと言い出した。


俺は半強制的に連れて行かれたんだが、

外から板をずらして中を見ると、

暗いはずなのに人影が見えた。


阿部は


『ああいう話すると寄って来るんだよなww

見えてる?あんまり長く見てると気が触れるよ』


と言った。


つれてきたのはお前だろ。

と突っ込みたかったが体が動かない。


そして中の人影と目が合った。


怖さを表現できないくらい怖かった。


貞子の目みたいな感じ


パッチリで白目なのに目が合ってる感じ。


阿部が負ぶって部屋まで送ってくれたが、

怖くて一睡も出来なかった。


翌日阿部は


『あの後、ずっと見てたんだけど、

いきなりこっちに来てからはっきりとこっちに来る?って言われた。

死ぬかと思った。』


と言った。


正直俺が死ぬかと思った。