これは三年くらい前に体験した話です。
その日、俺ん家で友人Aと二人むなしく酒をのんでいました。
今からなんする?みたいな会話をしていると、友達Bから自分の携帯に電話がかかってきました。
内容は男二人でおるげんけど暇やし遊ぼって…
俺は「おいおい、野郎ばっかりなんねん」
っと正直思いましたが、暇だったのでそいつらと待ち合わせしました。
そしてこの時Bが連れてきた奴ってのが霊感バリバリのC君。
俺とAはC君とは初めてだったので、「よろしくー」っと挨拶をし四人で飲み始めました。
そして散々飲み倒したあげく最終的には、野郎だけで飲んでいても暇になり、
C君の怖い体験談を聞いていたら心霊スポットに行こうって事になりました。
若さゆえに飲酒運転でしたが。笑
Bが車を出してくれてC君が、
「五人乗りやし狭くない?んまぁ乗れるっしょ!」
と自分の車のよーにどや顔で言ってきたので、
とりあえずみんなでつっこんだりたわいもない会話で心霊スポットへと向かっていました。
目的地に近付くにつれてC君がだんだんと無口になっていたのですが、
酒が入っていたせいか俺達はテンションMAX。笑
もう少しで着くって時にC君がいきなり、
C君「なぁ、今日は行くのやめん?」
俺「は?もう着くしそれはなしやろ」
C君「だって俺さっきから気持ち悪いもん!」
A「いや、それただの酒飲んで気持ち悪いだけやろ笑」
C「ちが…まじ無理!止めて!」
そこで仕方なく車を止めると、C君が車から飛び出し思いっきり吐きはじめました。
みんなで背中さすってやったりして5分くらいで車に戻ってきました。
C君「…どーしても行くんやな?」
B「当たり前やがい」
C君「…まじ知らんぞ」
と10分くらいで目的地に着きました。
さて降りるかと思った瞬間ガチャガチャっと車の鍵が閉まりました。
俺「なんで閉めれん?笑」
B「閉めてないし…てか鍵壊れて開かんわ…」
その時みんなしーんとなり一瞬にして帰宅モードに。でもいきなりC君が、
C君「駄目や、頑固いっぱいおるわ。囲まれとる、帰れんよ」
それ聞いてみんなパニックになりどーするって話してたらC君が、
「俺がなんとかするからお前ら下向いて知らんふりしとれ」
みんなして一斉に下向いて黙りこくりました。
なぜか助手席の鍵は開いてC君が外に出ていき、誰かと10分くらい喋ってるのを俺達はひたすら耐えました。
その時の喋ってる内容はいまいち聞こえませんでしたが、謝ってるよーに聞こえました。
そしてC君が戻ってきて、もう大丈夫って言ってきたので一目散に帰宅しました。
完全に酔いもさめて、なんか食べよって事になり俺ん家の近くのファミレスに行きました。
そこでテンションがた落ちの中、なんとか雰囲気を盛り上げよーとしたのかC君がこう言いました。
C君「てかさ、最後まであいつ喋らんな?まじ無愛想やし、本当にツレなん?
トイレから戻ってこんしうんこでもしとんじゃないけ。笑」
俺・A・B「……え?」
C君「うん?名前知らんけど名前なんて言うがんあいつ?Aとお前(俺)と一緒に最初っからおった奴やって!」
まじちびりそーになった。
後々考えると五人乗りのくだりの時にC君は、気を使ったんだなーって思いました。
俺達四人だったのに。
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